感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズメ
15
白黒映画を観るとカラーより「色」を感じる作品がありましたが、ライティングテクニックの賜物だったようです。専門書なのに読みやすく実生活に役立つネタも・・。レースカーテンが透けないコツ(読んで見つけて)や業界用語集が末尾にあって面白かった～。筆者はプロの照明さんですが、多才な方で【ネトラジ】で「怖い話好きですか？」「らいとまんのラジオ名画座サロン・ド・シネマ」など放送しています。YouTubeで過去の物も聞けて、照明の話はもちろん、思いがけない話が楽しめます。2013/06/22
大泉宗一郎
13
自主製作映画などでは疎かにされがちなライティングだが、実際にやってみると映像に及ぼす影響の重大さに愕然とし、急いで拝読。LEDが出てこないあたりが時代を感じさせるが藤四郎にもわかりやすい基礎知識満載で、写真や映像に興味がある人なら一度手にとっても損はないと思う。ただ、実践的な撮影においてはこれ一冊で充分とは言えない。画をつくるということはすなわち撮影部との結託が必要で、カメラの知識も持っていなければならないためだ。ということで今度はカメラの勉強です。ひええ。2017/05/17
mizzan72
6
光の扱いは作品の仕上がりに直結します。しかし、アマチュアの世界では何故かなおざりにされることが多い。先日読んだ、映像ノウハウ本はトホホな内容でしたが、ライティングに絞った本書は素晴らしかった。作業上の細かなテクニックはもちろん、経験に裏打ちされた「光の捉え方」と「光の創造力」の部分に多くの紙面が割かれ、深みのある考え方が大変参考になった。私の場合、自然光単独での撮影がメインとなりますが、これからは出来る限り「おさえ」のテクニックを用いていきたいと思う。まぁ一人でどこまで出来るかは別として……。2017/01/10
