内容説明
本書はミラーの伝記的研究、あるいは作品の分析にとどまらず、ミラーの伝記映画についての批評、そしてカリフォルニアで開催されたヘンリー・ミラー生誕百年祭の記録などを補足することにより、論文の形式だけではとらえきれない作家ヘンリー・ミラーの解明を試みている。
目次
アメリカの豊かさを問い直した作家
美しき今日
ヘンリー・ミラー生誕百年祭のの記録
混沌、孤立、そして独立
映画「ヘンリー＆ジューン―私が愛した男と女―」について
ヘンリー・ミラー年譜
感想・レビュー
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v&b
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読むかどうか決めようとページをぱらぱらめくっているとき最初に目についたのが「ヘンリー・ミラー生誕百年祭の記録」の章で、うーんこりゃ期待薄かな。と思っていたんですが、内容よかったです。論文の分かり易さ、論旨の明快であることはさすが助教授（当時）。ただ、ヘンリー・ミラーに狂いすぎてるのか紀行文不得手なのか、百年祭の記録はつまらなかった。論考はとくに作家論、北回帰線論優れていると思う。重宝。年譜は後で読む＆利用。2014/08/15
