内容説明
高度に発達した学問体系から細分化されてゆく生物学を否定するものではないが、生物学を学ぶ姿勢としては、生物を本来の生き物として扱い、基礎的な知識を身につけた上で、さらなる発展を期待するのが本筋ではないかと考える。そして、生物の姿を本質的に理解するには、種を中心とした個体レベルを扱う必要がでてくる。こうした必要感から、意を同じくする人たちと『種の生物学』を作成したわけである。
目次
第1章 分類学・系統学の歴史
第2章 動物の種
第3章 種の構造
第4章 種形成と系統
第5章 生物と環境
第6章 ヒトと環境
第7章 動物の行動
第8章 自然環境での動物
第9章 動物の分布と分化
第10章 古環境
第11章 進化の様相