内容説明
嘘かもしれない新伝説から別の新たな価値を発見すると、町をよりリアルに透視する可能性に期待が膨らむ。少しおかしいと気づいたとき、そこに新しい世界が開け、よい兆しとポジティブに捉えたい。「ああだ」「こうだ」と決めつけず、少し頭を柔軟にして町を訪れたいものだ。本書は、そのような思いから18の町を取り上げ、その履歴について読み解いている。地形、川の特徴、町の成り立ち、名の付けられ方など、さまざまな視点から町の面白さに触れる旅をしていきたい。
目次
夢を与えた土地 佃、月島、晴海
八重洲はもともと丸の内側にあった
有楽町って何?
新富町はなぜ色香が漂い続けるのか
4つの岬がせり出す神田三崎町
古書店が南を背にして建つ神田神保町
千駄木には千本の木があったのか?
目黒はなぜ人を惹きつけるのか?
村の外れにつくられた駅 池袋の謎
白金に漂う高級感の出処
春日の坂をめぐる探求
大きな窪がない土地、大久保
牛込柳町駅がある市谷柳町
谷が8つあるのになぜ四谷なのか
歴史ある町 原宿がトレンディなワケ
1980年代以降に急発展した大崎
首都高速道路が覆う一ツ橋の原型
大名屋敷跡に建つ六本木の超高層ビル
著者等紹介
岡本哲志[オカモトサトシ]
1952年東京都生まれ。法政大学工学部建築学科卒業。博士(工学)。専攻は、都市形成史、都市論。法政大学デザイン工学部建築学科教授を経て、現在、岡本哲志都市建築研究所代表、法政大学エコ地域デザイン研究センター研究員。NHK「ブラタモリ」には銀座、丸の内、羽田、白金など計8回出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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