出版社内容情報
みなさんは「エコハウス」と聞くと、どんな家を想像しますか。
ここで扱うエコハウスは、エネルギーをほとんど使わず、初夏には気持ちの良い風が流れ、
冬はポカポカした陽気が感じられる住まいです。
つまり、高断熱・高気密で室内環境がコントロールされた閉鎖的な省エネ住宅ではなく、
季節や時間によって開いたり閉じたりする自然に素直な「心地よいエコハウス」です。
心地よさは、暖かい空間(性能)だけではなく、好みのデザイン(意匠)や適切な収納量(計画)、
仲の良い家族との距離感(雰囲気)などさまざまな要因でできています。
性能だけ、あるいは意匠だけにこだわっても心地よい住まいは実現できません。全体のバランスが大切なのです。
本書では、心地よいエコハウスのなかでも特に大切な温熱環境と省エネ設備を中心に、設計手順と手法を紹介します。
どの項目からでも読み進めることができるので、気になる項目から実践にお役立てください。
はじめに、より
付録のダウンロード式「環境デザインサポートツール」を用いれば、スムーズな温熱計算ができます!
内容説明
どこから読んでもわかりやすい!“これだけはおさえておきたい”エコハウスのポイントを完全網羅。
目次
第1章 目指すべきは心地よいエコハウス
第2章 ポジティブ思考で周辺環境をとらえる
第3章 パッシブ手法からのプランニング
第4章 窓性能は熱収支で考える
第5章 温熱性能が心地よさを決める
第6章 省エネ+創エネでゼロエネ住宅
第7章 ねらいを絞って健康・省エネ改修
著者等紹介
辻充孝[ツジミツタカ]
岐阜県立森林文化アカデミー教授・一級建築士・バウビオローゲBIJ。1973年兵庫県生まれ。’96年に大阪芸術大学建築学科を卒業後、Ms建築設計事務所に入所。5年間の実務経験を経て2001年の岐阜県立森林文化アカデミー設立時から教職に就く。建築計画、温熱環境の研究、講座を受けもつと同時に、木造住宅や木造建築の設計に携わる。スマートウェルネス住宅等推進調査事業委員、日本セルロースファイバー断熱施工協会顧問。2015年自邸カミノハウスにて地域住宅賞奨励賞受賞(建築研究所)、2022年第1回SDGs建築賞(一財)住宅・建築SDGs推進センター理事長賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。