内容説明
「老害恐怖」に怯える人のための処方箋。この国に立ちふさがる「老害」という名の同調圧力の壁を乗り越えて、70代、80代から楽しく生きる人生の心得。
目次
第1章 老害という名の同調圧力
第2章 老害を恐れていたら要介護に
第3章 老害と言われても気にしない
第4章 老害になるのは脳の衰え?
第5章 老害を気にせず老後を楽しむ
第6章 老害の壁を打ち破るための養生術
著者等紹介
和田秀樹[ワダヒデキ]
1960年大阪市生まれ。1985年東京大学医学部卒業。東京大学医学部付属病院精神神経科、老人科、神経内科にて研修、国立水戸病院神経内科および救命救急センターレジデント、東京大学医学部付属病院精神神経科助手、米国、カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院でもある浴風会病院の精神科を経て、現在、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部・東京医科歯科大学非常勤講師、ルネクリニック東京院院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Cinejazz
10
迷惑な老人を侮蔑交じりに指す表現「老害」。 生き生きとした老後の生活を阻もうとする理不尽な言葉が “高齢者に対する同調圧力” となっている社会的風潮の壁を打ち破る<和田秀樹>先生の養生術集。 高齢者の免許返納は死活問題(事故を起こす確率は若者よりも低い)、シルバ-民主主義は嘘ばかり、かくあるべし思考が差別に、変化のある生活にチャレンジ、引きこもりはやめて街に出よう、急に怒り出す老人にならないためには、出来ないことが増えても楽しい時間を持つ、長生きよりも「元気」「好きな事」を優先させる生き方・・・など。2023/12/07
ヨハネス
7
「老害」の定義が自分の思っていたのと違っていた。メールが使えずfax購入を強要する人、昔の職場に電話をかけ目的の人が不在で「かけ直します」と言われても耳に入らずおろおろするだけの人などに困ったことがあるが、そうではない。老人の行動を「老害」と呼びむやみに制限するのを問題視する本だった。高齢者でも運転していい、コレステロールは下げなくていい(下げると免疫力低下でがんにつながる)、財産は子供に残さず消費に回すほうが社会に役立つ、骨粗しょう症の薬に重大な副作用、などが興味深かった。2023/03/12
ぷるぷる
6
自分も老害と呼ばれる歳になってきたので自省するために読んでみた。結果まさかの逆張り展開で高齢者は虐げられており老害はマスメディアによる同調圧力という主張は鬱陶しくも可笑しい。高齢ドライバーの事故やコロナ禍での外出を老害と解釈しているが世間一般で言われている老害とは意味が違う。ご指摘の通り高齢者が自分で生きていけるなら問題ないが実際は社会や周辺に頼らないといけないから協調が必要って話なんじゃないかと思う。どうも著者の周辺の高齢者は高収入又は財産のある方々のようでそういう人を良い気分にさせる本だと思いました。2023/10/30
takao
3
ふむ2024/12/09
くらーく
3
表紙と帯ですべてを語っている本。中身は、補足だ。 『批判を恐れず、自分の好きな事をすれば良い』 これだけ。 好きな事なら、ギャンブルでも風俗でもOK。 食べたいものを食べてOK。病気?気にするな。 まあ、一度は死ぬのだから、それで良いような気がするわ。2024/01/20