出版社内容情報
国内外から常に観光地として人気を集める北海道は、実は建築史的にも重要な場所。明治以降に建てられた歴史的建築が数多く残り、ヨーロッパのような気候も相まって、本州とは一線を画すスケール・デザインの建築物が多くあります。本書では、北海道の3都市に残る、重厚な和洋折衷の官公庁建築、戦後高度成長期のレトロなビル、世界的建築家が手掛けた建物の歴史を、美しい写真とともに紹介。明治以降の開拓史や建築に興味のある方はもちろん、旅行の際のガイド本としても楽しめる一冊です。
内容説明
緑の中に近代建築が溶け込むモダン都市・札幌、「北のウォール街」が商都の華やぎを記憶する小樽、異国情緒あふれるレトロな街並みの函館。美しい写真で北海道3都市の建築全70件を紹介した、これまでにないガイドブック。
目次
1 SAPPORO(聖ミカエル教;清華亭;北海道庁旧本庁舎 ほか)
2 OTARU(カトリック小樽教会富岡聖堂;小樽市庁舎本館;坂牛邸 ほか)
3 HAKODATE(函館聖ヨハネ教会;函館ハリストス正教会;カトリック元町教会 ほか)
著者等紹介
佑季[ユウキ]
東京都出身。東京理科大学工学部建築学科卒。東京藝術大学大学院美術研究科にて建築を専攻。国内外の芸術祭や映画祭で和の素材を用いたパフォーマンス、映像作品を発表。フォトエッセイ執筆、モデル、ラジオDJとしても活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆか
23
北海道を「建築」という括りで捉えたことはなかったが、なるほど、こういう旅もありだなと思えた一冊でした。北海道開拓の村は、おじさんおばさんに学生の時に連れていってもらったが、その時は建築に興味がなかったので、また行ってみたいです。旧函館区公会堂は、小学生の娘のドレス写真を撮ることばかりに気をとられて、建築をきちんとみていなかったので、次は建築重視でみようと思います。今は亡き私の母の、着物のたとう紙に「丸井今井」と書かれているものがあるので、丸井今井店に行ってみたいです。9階と10階のモザイク画もみたい。2020/12/17
小鈴
15
MAP35の坂牛邸(小樽市)。あの建物を設計したのは田上義也でフランク・ロイド・ライトのお弟子さんだった方なのか。海猫屋の入ってた煉瓦造りの倉庫には映画「はるか、ノスタルジィ」(大林信彦)に出ていたと書いてありますが、坂牛邸は「LOVE LETTER」(岩井俊二)に出てますよね。2020/11/13
キャラメルベイベー@道北民
9
北海道にも歴史的に素晴らしい建物がたくさんありますね。開拓使時代には随分と意匠を凝らした設計をしたセンスに脱帽。
ろべると
8
札幌、小樽、函館の建築物を写真と解説で紹介する。北海道には派手ではないが味わい深い建築が多いのではないか。明治期以降に造られた進取の気性に富んだ街ゆえに新しい様式が導入されやすく、建築家の意欲もかき立てられたのでは。教会や商館から一般家屋に至るまで、様々な様式の建築が当時の風を今に伝える。札幌軟石のような資材にも恵まれた建物は、北海道ならではの環境にも恵まれて映える。東京のようなスクラップ&ビルドの荒波も受けずに現在も生き続ける建築遺産の数々を巡ってみたい。2026/02/12
ニコぴよ
5
東京・大阪・京都のレトロ&名建築は素敵だが、北海道のそれは土地のゆとりもありもう一歩幅の利いた遊びもある印象。呉服屋母体のデパートの手動エレベーターの色違い、どこか近未来的で可愛い。風景の中の建築物が季節や積雪により表情を大きく変えるだろと、想像しながらページをめくる。寒さ対策を捉えた設えや、構造を取りながらオシャレさもある家など、気候変動大きな昨今では何処でも通用しそう。時間経過した建物のカフェ紹介もあり、素敵な散歩気分を味わえる。2026/02/26




