内容説明
太古の恐竜、史上最大の動物クジラ、動物を凌駕するスケールの巨木―この世の巨大な動物や植物は壮大なスケールでわたしたちを圧倒し、限りない空想をかき立てる。人間が何の気なしに跨ぐ水たまりも、何千匹もの微生物にとっては全世界であるように、生物のサイズは世界とのかかわりを決める重要な要素だ。しかしなぜ、動物によって大きさは決まっているのか。なぜ、ゾウのように大きな昆虫や、金魚のように小さなクジラはいないのか…。これらの質問に、この本の著者である生物学者のグレイム・D・ラクストンは豊富なイラストを交えて答える。酸素濃度の低下が昆虫のサイズを制限するメカニズム、本来小さな動物の体が孤立した島では大きく進化する仕組み、その他大型の蝶から巨大イカまで、多彩な生物群の実例を通じて、巨大生物たちの知られざる生態やかれらの関係性を解説する。
目次
第1章 巨体のもたらすもの
第2章 恐竜
第3章 大型哺乳類
第4章 大洋の巨大生物
第5章 空を飛ぶ巨大生物
第6章 大型昆虫
第7章 巨大な無脊椎動物
第8章 爬虫類と両生類
第9章 最大級の生物 植物
著者等紹介
ラクストン,グレイム・D.[ラクストン,グレイムD.] [Ruxton,Graeme D.]
スコットランドのセントアンドルーズ大学生物学教授。エジンバラ王立協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スリカータ
14
巨大生物に関心があるので読んでみた。クジラやサメなど海の生きものからヘビやトカゲなどの爬虫類、果ては虫や植物まで幅広く網羅。恐竜のページも面白い。体が大きい上に猛毒を持つヘビは最強。生活圏にこういう生き物が生存していなくて良かった。2020/10/11
MOTO
5
普段は見上げる程巨大な生き物を目にしていないので、例え写真でも心が躍った。鯨や鮫、カバやキリンがそれぞれの世界で悠々と生きてる事を思うと、想像力の幅が無限に膨れ上がってワクワクがとまんない。2022/05/26
ふわねっこ
1
生き物好きにはたまらない大昔から現代までの巨大生物を中心に集めた図鑑。危険度や食性、どうしてその大きさに進化したのかなど。説明文もわりと大きな字で読みやすく書かれている なお、私の大好きなダンクルオステウスは書かれていない(悲)2020/09/13
kaz
1
図書館の内容紹介は『恐竜、クジラ、巨木など、巨大な生き物は、なぜその大きさになったのか? その代償として失ったものとは? 大型生物とその祖先である絶滅種の特徴や生態を、イラストや美しい写真とともに解説する』というもの。体が大きいなりの問題点、今まで何となく信じていたことに対する疑問点の指摘(カバはライオンより危険というのは、別の見方もできる等)は面白い。 2020/08/29