出版社内容情報
『論語』『アラビアン・ナイト』『源氏物語』『君主論』『ノストラダムスの予言集』『ガリヴァー旅行記』『国富論』『レ・ミゼラブル』『資本論』『ハリー・ポッターと賢者の石』『21世紀の資本』……。歴史の流れをつくり、新たな地平を切り開いた本を集めた比類なき1冊!世界の主要な宗教の基盤となった書物から、信仰に挑んだ科学書、文学の新たな動きを引き起こした小説まで。書き記された言葉の力がいかにして世界を形成し、変化させ、ときには大きな変革をもたらしたかを、美しい図版の数々とともに紹介。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
61
図書館本。タイトル通りに100冊の本を紹介してくれますが、イギリスに偏りがちな気がします。日本の本は「源氏物語」のみ。しかも掲載写真は、江戸時代の絵師 歌川国貞の浮世絵。うーん、日本人ならチョンマゲ光源氏は選ばない、やっぱココは源氏物語絵巻が良かったなぁ。2019/07/29
更紗蝦
29
本が持つ「世界を変える力」というものを学べる内容ですが、本の装丁の図版にも力が入っているので、「物」としての本の価値も堪能できます。まえがきの文章の、【本書が、自分の選択、あるいはわれわれの選択について考えるきっかけとなったり、ここで巡り合った本のおかげで、やがてあなたの世界が変わったなどということがあれば本望である。】という“締め”に、この本に込められている著者の意図が端的に表れており、ただのカタログでも、おすすめの羅列でもないことがよく分かります。2023/04/07
to boy
27
図書館から借りてどんな内容だろうって眺めていたら面白くて一気読み。グーテンベルクによる印刷が普及した15世紀以降の本が多いのは当然ですが現代の西洋本が多いのはちょっと疑問。知っている本もあれば初めて知った本もあって興味尽きないです。日本からは源氏物語が入っていましたが、手塚治虫さんなんかを入れても良いんじゃなかっただろうか。「アラバマ物語」を読んでみたくなりました。2021/01/30
くさてる
20
言葉が文字で書かれるようになってからこれまでに書かれた本から100冊を選ぶ、なんとも壮大な内容の本ですが、その半分には誰もが異論を唱えるだろうと著者も述べています。実際に読んだことがある本はフィクションばかりでしたが、それでも未読が多かったなあ。カラー図版も多く、眺めるように読むのも面白い一冊です。2020/08/29
ケニオミ
18
連れ合いのため、勤め先の図書館から借りてきた一冊です。以前読んだモームによる世界十大小説には随分影響を受けましたが、そのような影響を受けるのかしらと思いつつ読み始めました。およそ3割程は読んでいましたが、まだまだ先が長いですね。本書を読んで読みたくなったのは、『イーリアスとオデッセイア』と『レ・ミゼラブル』ですかね。さて一体いつになったら読めることか。2020/05/03