出版社内容情報
ホタルは美しいだけじゃない。ある時は愛のために、またある時は殺すために光る…「TED」出演の米研究者による、この夏必見のホタル読み物。光り方でコミュニケーションをとる彼らの巧みな生き方はもちろん、「光る仕組み」や、世界中のホタルとヒトとの関わり合いについても存分に紹介。さらに見た目も奇妙な「飛べないホタル」や「光らないホタル」の存在を知ることで、あなたもホタルの魅力に憑りつかれること間違いなし。
内容説明
あるときは愛のために、またあるときは殺して食べるために…煌めくホタルたちの可憐な姿からは想像もできない、生死をかけた骨肉の争いや、ドラマチックな一生がここにある。
目次
第1章 サイレント・スパークス―沈黙の光の煌めき
第2章 スターたちのライフスタイル
第3章 草中の輝き
第4章 この宝もて、我汝を娶る
第5章 大空を翔る夢
第6章 光を生み出す
第7章 悪意に満ちた誘惑
第8章 ホタルの光が消えたら?
第9章 北米に生息するホタルの野外観察ガイド
著者等紹介
ルイス,サラ[ルイス,サラ] [Lewis,Sara]
この30年間をホタルと共に過ごし、現在はタフツ大学の生物学部教授。現在は夫とともにマサチューセッツ州リンカーン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マイアミ
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★★★☆☆(星3) ホタルを食うホタルがいること。ホタルが食べるとマズイこと。日本のホタルは主に水生で、世界のホタルは主に陸生。以上のことが印象に残った。なるほどホタルはマズイよな。でなければ夜に光りを放ち、自分の存在をわざわざ誇示しているのに、捕食者に食べられないわけがないじゃないか。この他にもホタル全般について記述があるが、内容的にはもう少し踏み込んで欲しかった。 2019/08/03
つち
0
表紙に惹かれて手にとった。 驚きがたくさんあっておもしろい。 日本人の多くが、ほたるは儚い、繊細で美しいものっていうイメージを持っていると思うけれど、色々とえげつない手も使うのね…、でもそれもたくましくて好き。 一方で、Gのようにどこでも生きていけるわけではなく、交尾を優先して自由な移動を種として選択しなかった生き物だから、やはりほたるの環境は守っていかなくてはならないんだな、と思った。 研究者だけど感性や美しさという非論理的な部分も大切にしている著者のあり方がいいなと思った。2024/06/13
いさな
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ホタルへの愛が溢れる本。ホタルってこんなにいろんな種類がいたんだと驚かされる。ファム・ファタールの話がおもしろかった。他種のメスホタルの光かたを真似して、寄ってきたオスを補食するとは…ホタルの光にも様々な役割があるんだなと思った。それと、ペンライトの光にホタルが応えてくれるのもなんか良いな…あと、日本とホタルの関係性についても触れている。日本のホタルみたいに幼虫が水中で過ごすものは珍しいというのを知って驚いた。ホタルと言えば“綺麗な水辺”と思っていたから。ホタル復活への取り組みは今後も継続できるといいな。2021/08/10
V6_1800
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図書館の新刊コーナーで見つけたので借りてきました。なんというか、知識としてはためになることがたくさん書かれているし、発見や驚きも多く与えられる本なのだけれど、あまり好きな類の本ではないと言うか…。まぁこのあたりは好みなんだと思います。僕は科学者の視点から見た冷静な分析をロマンチックに装飾する文があまり好きではない、ということかな(これ書いてて気付きました)。ともあれ、蛍(ただし外国の)の生態や謎について多く知ることができる本なのは間違いありません。2018/10/07
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