出版社内容情報
基本設計から部屋別詳細図面、階段や家具、外回り詳細図面まで全て掲載!多くの有名人も信頼を寄せる中村好文氏の「仕事の流儀」が感じられる。■あたたかみがあふれる後世にも残したい、 手書きの図面という「手しごと」■住むほどに馴染んでいくー。夫婦ふたりが安らげる小さな家の図面を掲載。■季節の移り変わりを感じられる家なら、毎日の暮らしがより大切になる
目次
第1章 基本設計図(クライアントからの手紙;敷地下見 ほか)
第2章 実施設計図(工事開始;仕上げ表 ほか)
第3章 部屋別詳細図(部屋別詳細図について;玄関・土間収納 ほか)
第4章 枠・建具詳細図(出入口・窓の枠まわりと建具について;テラス検討図 ほか)
第5章 その他の詳細図(螺旋階段とブリッジについて;螺旋階段詳細図 ほか)
著者等紹介
中村好文[ナカムラヨシフミ]
建築家。1948年生まれ。’72年武蔵野美術大学建築学科卒業。宍道設計事務所勤務の後、都立品川職業訓練所木工科で学ぶ。’76~’81年吉村順三設計事務所勤務。’81年レミングハウス設立。’87年「三谷さんの家」で第1回吉岡賞受賞。’93年「一連の住宅作品」で第18回吉田五十八賞「特別賞」受賞。’99~2018年日本大学生産工学部建築工学科教授。’14年~多摩美術大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ponnnakano
1
設計案の変遷がとても興味深い。好文さんほどの手練れの建築家なら第一案でスパッとほぼ最終形みたいになるのかと思っていたが、かなり色々な方向性を探るのだなぁ。勿論クライアントに提案した案がこれだけあるという訳ではないと思うけど。最終的には、敷地が決め手になってまるで最初からこれしかなかったというようにしっくりくる案に納まるのもよかった。手描きの図面は線も綺麗だし温かみがあって素晴らしい。僕も手描きでもCADでもどっちでもいいじゃんと思いつつも、こんなに気持ちのこもった図面を渡されたら嬉しいだろうなと思った。2020/07/22
YuYu
0
図面を書き上げるのは決断の連続だと思う。 1/1の詳細図や素材感の表現、オンスケールで描き上げる手書き図面。書いたものにフィードバックを得てまた描く繰り返し。建築を身体化しているような図面。 できた建築の写真はどこか優しい印象をうけた。2019/10/22