出版社内容情報
姿を消して久しい生き物の写真は、どんな絵よりも、見るものの心を揺さぶる!絶滅動物に関する世界的権威である著者が、この世に残された貴重な写真記録を元に、28種の絶滅動物を紹介。貴重な写真が掲載された経緯や動物の生態、絶滅までの経緯など、解説による情報も満載です!
内容説明
本書は、絶滅動物に関する世界的権威であるエロル・フラーが、絶滅動物の写真記録に焦点を当てて執筆した本である。古いものでは19世紀から、新しいものでは2000年代の写真まで、絶滅への道をたどった生き物の貴重な写真をふんだんに掲載。それぞれの生き物がなぜ絶滅したのか、また本当に絶滅してしまったのか、残された写真にまつわる物語を紹介していく。
目次
オオオビハシカイツブリ
ワキアカカイツブリ
バライロガモ
ニューイングランドソウゲンライチョウ
ウェーククイナ
レイサンクイナ
エスキモーコシャクシギ
リョコウバト
カロライナインコ
ゴクラクインコ〔ほか〕
著者等紹介
フラー,エロル[フラー,エロル] [Fuller,Errol]
画家、作家、自然史の専門家。画期的な著書『Extinct Birds(絶滅した鳥)』のほか、オオウミガラス、ドードー、フウチョウについて権威ある著作を発表し、美術史に関連する著述も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
94
すでに絶滅したとされている動物を写した写真集。今から100年以上前の写真なので、現在のような鮮明さを求める方が無理、むしろ動物のように動いているものが写っているだけでもすごいことだと思う。ほとんどは鳥、有名なリョコウバトや先日読んだ本で解説されていたタスマニアフクロオオカミ、ヨウスコウカワイルカも取り上げられていた。原因はやはり人間、直接的に絶滅させなくても、環境などで絶滅に追いやった結果。今も年間で多くの生物が絶滅している、図書館本2025/04/07
たまきら
25
「写真に残された」近代~現代に絶滅した動物写真と、絶滅の理由を知ろうと調べ、わかりやすくまとめたエロル・フラーの文章がいい。科学書というよりも芸術家の視点を感じる。知る機会を完全に失ってしまった様々な魅力的な動物たちの写真には涙腺が緩んでしまった。特に自分はヨウスコウカワイルカが感慨深かった。この動物については、10代のころから欧米で捕鯨について非難されるたびに最も保護が必要な海生哺乳類として訴えていたのに。結局は何もできなかったのだ…。フクロオオカミの映像は上野科学博物館で見られる。2019/04/28
空猫
24
以前『絶滅した鳥』という本を書いた方だけあってほぼ鳥の写真だった。まだ重い「写真機」を背負い、何時間も待機して撮られた貴重な写真の数々…そして忘れてならないのは、彼らが絶滅しなければならなかった原因はほぼ人間なのだということだ。ドードーの写真はやはり残ってないのかぁ~(-ω-。)2019/04/27
鯖
18
鳥多め。ニュージーランドにいたネズミのような生態の飛べないオナガコウモリや第二次大戦中、米軍空母が持ち込んだネズミや島に駐屯した日本軍によって食い尽くされたクイナたち。美しいピンク色を羽根を持つバライロカモに数十億羽が百年で狩り尽くされたリョコウバト。モノクロの写真も多く、彼らの本当の姿は分からないままだ。それぞれの動物ごとに体長や生息区域や絶滅年などを付けてもらえるともっとよかったかも。ヨウスコウカワイルカは南米のカワイルカみたいにピンク色かと思ったら、普通にねずみ色なんだなあ。2018/11/17
DEE
11
既に絶滅してしまった動物たちの残された貴重な写真。 著者も言っているが、撮影されたのが今のような写真技術がない時代のものが殆どであり、さらに撮影時にはまさか絶滅するとは思ってもいないわけで。でもあえて現代の処理を施さずそのままを掲載。 もうどんなことがあっても二度と見ることはできないのかと思うと、絶滅に追いやった人間の傲慢さを感じる。もちろん自分も含めてなんだけど。2019/12/29
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