猫の精神生活がわかる本

マクナミー，トーマス【著】〈ＭｃＮａｍｅｅ，Ｔｈｏｍａｓ〉/プレシ 南日子/安納 令奈【訳】

エクスナレッジ（2017/12発売）

• サイズ B6判／ページ数 320p／高さ 19cm
• 商品コード 9784767824307
• NDC分類 645.6
• Cコード C0045

出版社内容情報

一匹の黒猫「オーガスタ」との出会いを通して読む、動物学×エッセイ全てのネコ好きが共感する、まったく新しいネコ学本！捨てネコだったオーガスタとの出会いから別れまでをつづりながら、科学的な研究データに基づいてネコの歴史から、?態、各国の野良ネコ事情まで幅広く取り上げた、ネコと幸せに?きるためのヒントが詰まったネコ学本。

内容説明

一見クールな猫たちの心の奥底は、人間への愛情であふれていた！捨て猫オーガスタとの出会いから別れまでの物語で巡る、愛しい猫の不思議な世界。ミステリアスな相棒のヒミツを最新科学で解き明かす。

目次

１　雪の日に現れた子猫―猫の生態とイエネコの歴史
２　猫と人との関わり合い―愛猫を人懐こい性格に育てるには？
３　猫は何を考え、何を話す―猫の表現とコミュニケーション
４　野生動物と暮らすということ―猫のしつけについて
５　野放しの野生動物―野良猫、通い猫の問題と保護活動
６　愛猫の幸せな暮らしのために―完全に室内で飼うか、屋外にも出すか
７　病気、加齢、そして死―苦しみを表に出さない愛猫に寄り添う
８　猫と育む無償の愛―愛猫の死と向き合い、新たな子猫を迎え入れる

著者等紹介

マクナミー，トーマス［マクナミー，トーマス］ ［ＭｃＮａｍｅｅ，Ｔｈｏｍａｓ］
作家。２０１６年にジョン・サイモン・グッゲンハイム記念財団奨学金を受給。サンフランシスコ在住

プレシ南日子［プレシナビコ］
東京外国語大学英米語学科卒業。ロンドン大学バークベックカレッジ修士課程（映画史）修了

安納令奈［アンノウレイナ］
大学卒業後、アメリカン・エキスプレス日本支社に勤務。退職後、国際ＮＧＯを経て、フリーランスに（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[7a]

著者自身が飼っている黒猫のオーガスタの行動と、論文や伝聞などのあらゆるソースを比較して猫の生態や行動、それを取り巻く環境などを論じていく。イエネコは飼われるようになって愛し愛される能力を手に入れた。しかし野生を捨て去ったわけではない。痛みや病気を隠すのは野生のひとつ。海外の猫ボランティア活動も参考になる。殺処分が少ないサンフランシスコ動物愛護団体やローマのガッターレなど。オーガスタを安楽死させた終盤の話は、猫飼いではなくてもきっと涙してしまう。しかし思い起こす「喪失感の中にはあなたが共有した喜びがある。

2018/04/09

[Mof]

猫を飼おうと思ってる人、猫を飼ってる人、獣医師、保護猫の世話をする人、ペットショップで猫を売る人、猫に関わる全ての人に読んでほしい。科学的な論文を紹介しながら、著者の経験を挟みつつ猫の特性についてすごく分かりやすく書かれている。 特に驚いたのが、猫は人に向けて話しているということ。猫同士で話すときとは鳴き声が違うらしい。

2021/05/23

[くつした]

著者の飼猫オーガスタとの体験を論文を引用しつつ、わかりやすく構成されています。読んだ後は飼猫を愛おしく思うはず。

2020/04/15

[chuji]

久喜市立中央図書館の本。2017年12月初版。かなり真面目な本です。

2018/03/02

[タナカ]

調査された数字と取材をもとにアメリカを中心に、現状と問題をレポート。

2018/05/13