出版社内容情報
ガウディについての、全ての知識が身につく!生誕150周年を迎え、再び注目を集めたアントニ・ガウディの作品や生涯を検証するため、?・?・?で同時出版された「ANTONIGAUDI I CORNETアントニ・ガウディの自然・技術・芸術」が装いを新たにして復刊!
目次
カサ・ビセンス
キハーノ邸/エル・カプリチョ
グエル別邸
サグラダ・ファミリア聖堂
グエル邸
アストルガ司教館
サンタ・テレジア学院
カサ・デ・ロス・ボティーネス
ボデーガス・グエル
カサ・カルヴェット〔ほか〕
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜長月🌙@読書会10周年
56
ガウディの作品の多くは有機物的です。自然の動物、植物の美を巧みに取り込んでいます。自然ほど多様性に富むものはありませんから彼の作品もどれも突き抜けてガウディ的ではあるものの一つとして似通ったものはありません。シンボリックな「サグラダ・ファミリア」。きのこの森に迷いこんだかのような「コロニア・グエル教会」。公園全体が一つの生物である「グエル公園」。魔法の世界を作った「カセ・バトリョ」。大判の写真がたくさんあって楽しめます。2018/09/05
スプーン
46
ガウディ建築の集大成本。海外製作なので出来も良い。今世でガウディを見る事はもう無理そうだ。来世で見れたら良いなぁ。2023/03/23
Bashlier
25
4/5 ガウディの作品と人生に深く踏み込んだ秀作。写真、ビブリオグラフィー、建築学的分析、レイアウト、丁装・・・、隅々までこだわり抜いた素晴らしい作品です。私は建築美術初心者なのですべてを理解できたとは思えませんが、この一冊で世界にグッと引き込まれてしまいました。また、本という芸術に多角的に取り組んだ構成にも注目。読者がページをどのように捲って、どのように視線が動いていくのかまで計算されていて、驚きました。建築設計に詳しい方が企画したからこうなったのでしょうか。感服。2023/08/03
アキ
13
ガウディ生誕150年「国際ガウディ年」に制作された、ガウディの全作品を網羅している写真集。サグラダ・ファミリア聖堂はいまだ建築中のバルセロナで最も有名な観光地だ。敬虔なクリスチャンであるガウディは自然が最上とみなしていたことより素材も木材・石・ガラス・レンガ・漆喰・鉄細工などから成り、どの建物も有機体の生物のよう。特に天井が特徴的で直角がなく一つとして同じものがみられない。ドア・鍵穴・鏡・椅子あらゆるものをデザインした。「美とは真理のきらめきであり、そのきらめきは万人をとりこにする。芸術は万国共通なのだ」2018/02/27
midorino
7
ガウディの作品を網羅した写真集。建築は全く詳しくないが、ガウディが独特だというのはわかる。やっぱりカサ・バトリョが好き。曲線でできた建物、つるりと光るタイル。生き物のお腹の中のような、と表現される空間を作ったガウディだが、私はなぜか彼の建築を見ていると自分が食べる側の気分になる。これはつるんとして喉ごしがよさそう、なんて考えながら。できることならバルセロナの空気を味わいながら、不思議な建物の中でまどろんでみたい。2018/03/14