内容説明
身近な文房具に隠された、驚きと楽しみ。モレスキンの“伝説”の裏には巧みなマーケティングがあり、NASAが宇宙船に持ち込んだ鉛筆にはちょっとした問題があった。ありふれた文房具の背後にある歴史と物語を、飽くなき偏愛をもって綴る。
目次
ヴェロス1377回転式卓上小物入れ
人生について必要なことはすべてペンから学んだ
紙に恋をした
彼らは私が鉛筆を手に取るまで動き出せない
誰にでも間違いはある
ご自由にお持ち帰りください
旅の思い出
新学期セール
人生のハイライト
アイム・スティッキング・ウィズ・ユー
冷蔵庫の扉のハイパーテキスト
ホチキス進化論
知識の倉庫
トゥモロー・ワールド
著者等紹介
ウォード,ジェームズ[ウォード,ジェームズ] [Ward,James]
ロンドンを拠点とするブロガー、作家。ブログ「I Like Boring Things(退屈なものが好き)」は、インディペンデント紙、オブザーバー紙、BBCのウェブサイトなど多くのメディアで取り上げられてきた。『最高に楽しい文房具の歴史雑学』は初の著書(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
R
20
ペン、ノート、クリップに付箋といったものの成立と、そこに関わった発明家や企業や商社なんかについて歴史を紐解いた本でした。万年筆が、今も定期的に売れているということにも驚きましたが、自分が賢く見えるノートやら、様々な武ランディングによって輝かしい地位を得ている文房具もあるのだと知りました。ペンがだんだんと今の形に、あるいは、シャーペンやフェルトペンなど、様々な亜種に別れていったところが興味深く面白かった。有名な付箋誕生秘話も載っていて、満足の一冊でした。2018/05/22
みーまりぽん
17
タイトルに偽りなしですが、原題「ADVENTURES IN STATIONERY ~A JOURNEY THROUGH YOUR PENCIL CASE」のほうがピッタリかな。育った頃にお気に入りだった個人経営の文房具店ファウラーズを再訪する冒頭からその語り口はただの雑学本とは一線を画し思い入れたっぷり。ソローやマイク・ネスミスの文房具への貢献のほか、文学者たちのエピソードはもちろん、ルーカスやキューブリック、モリッシーなども登場。僕は第9章題「I'm Stickin' With You」にやられました。2022/12/31
はるき
16
歴史雑学と銘打つだけあって、いい塩梅に肩の力が抜けています。ちょっとニヤっとしてしまいますね。2021/11/11
スプリント
7
文房具の今昔もあり、時代の流行も取り上げられてあり 読んでいて楽しい。2023/11/24
K
7
確かに!最高に楽しい!文房具の雑学や。A0 用紙の面積が1m2って知らんかった!こんど職場でひけらかそう(笑)。あと、机の引き出しに埋もれてる文房具とか、ホッチキスの在籍年数は社員より長いとか、考えさせられる話もチラホラ。2019/04/17