動物たちの武器―闘いは進化する

エムレン，ダグラス・Ｊ．【著】〈Ｅｍｌｅｎ，Ｄｏｕｇｌａｓ Ｊ．〉/山田 美明【訳】/タス，デイヴィッド・Ｊ．【イラスト】〈Ｔｕｓｓ，Ｄａｖｉｄ Ｊ．〉

エクスナレッジ（2015/06発売）

• サイズ B6判／ページ数 325p／高さ 19cm
• 商品コード 9784767820286
• NDC分類 481.78
• Cコード C0045

内容説明

剣歯虎、カブトムシ、シオマネキ…「軍拡」の道を選んだ生物たちの壮絶な物語！そして人間の武器との共通点とは？気鋭の生物学者が、進化の謎を情熱豊かに解き明かすポピュラー・サイエンス。

目次

第１部　初めは小さい（擬装と鎧；歯と爪；つかむもの、捕らえるもの、巨大なあご）
第２部　軍拡競争の引き金（異性をめぐる争い；コストパフォーマンスのよい資源管理；一対一の決闘）
第３部　軍拡競争の産物（コスト；戦闘能力を示すシグナル；抑止力；忍び込みとだまし；軍拡競争の終わり）
第４部　人間の武器（砂と石の城；船、飛行機、国家；大量破壊）

著者等紹介

エムレン，ダグラス・Ｊ．［エムレン，ダグラスＪ．］ ［Ｅｍｌｅｎ，Ｄｏｕｇｌａｓ　Ｊ．］
モンタナ大学生物学教授。コーネル大学、プリンストン大学で学位を取得。デューク大学研究員などを経て現職。ホワイトハウス科学技術政策局の「若手科学者・エンジニア大統領賞」、アメリカ・ナチュラリスト協会の若手研究者賞およびＥ・Ｏ・ウィルソン・ナチュラリスト賞などを受賞。おもに昆虫における大きな角の進化について研究し、その成果はニューヨーク・タイムズなどでも特集されている

山田美明［ヤマダヨシアキ］ ［Ｔｕｓｓ，Ｄａｖｉｄ　Ｊ．］
翻訳家。東京外国語大学英米語学科中退

タス，デイヴィッド・Ｊ．［タス，デイヴィッドＪ．］
グラフィック・アーティスト。多くの教科書や科学記事に、正確かつ生き生きたしたイラストを提供。モンタナ州ヘレナ在住で、地元の森林警備員、科学と美術の教師でもある（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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[いずむ]

「必要に迫られ不必要なほどに進化し、発達させた"武器"によって自らの身を滅ぼす」。まるで人間の"業"のようにも感じられる、自然界の進化のハナシ。それほどに"進化"のエネルギィはすさまじく、まさに今この瞬間も、全ての生物がそのエネルギィを内に秘めてより強い姿へと向かって世代交代を重ねている。ボクら人類はどうだろうか。恋愛や世の倣いで、必ずしも生物学的強者を選択しない人類。ハンディキャップを見捨てず、科学によって救おうとする人類。一見、積極的な進化を手放したようにも見える。果たして、未来には何が待つのだろう。

2015/07/21

[りょうけん]

☆５つ（今回はちょっと長いぞ。すまぬm(__)m） これは、シーナ兄いがもしもまだ読んでいなければ拙わたしから激しくオススメしたくなる本である。 思えば今までシーナ兄いのオススメでいろんな本を読んできた。 『十五少年漂流記』などは、その物語に出てくる島をめぐってのシーナ兄い自身の書いた本にまでとうとう行き着いてしまった（そして今、渡辺葉さんが原書のフランス語から直接日本語に翻訳した『十五少年漂流記』も手を出そうと・・・、いやもう手に入れてしまったｗ） 渡辺葉さんではないです、外国の本だってこ

2015/10/08

[山像]

著者は幼少期から動物の武器に魅入られてきたフン虫研究者で、単なる知識の羅列に留まらずに生物がコストの掛かる武器を備えるに至る原理を解き明かしていく。そしてそれらの条件は、人間の作り出す兵器にも完全に適用可能と説く。　フン虫の角の研究という恐ろしく即物的で、まあ言ってみれば「人の役に立つ」ことはなさそうなテーマから、人類の歴史とその本質の理解のために適用可能な知見が見出されるというこのカタルシス、素晴らしく面白い。　挙げられていた文化の進化に関わる参考文献は読みたくなった。

2015/08/01

[Go Extreme]

初めは小さい： 擬装と鎧 歯と爪 つかむもの、捕らえるもの、巨大なあご 軍拡競争の引き金： 異性をめぐる争い コストパフォーマンスのよい資源管理 一対一の決闘 軍拡競争の産物： コスト 戦闘能力を示すシグナル 抑止力 忍び込みとだまし 軍拡競争の終わり 人間の武器： 砂と石の城 船、飛行機、国家 大量破壊

2022/06/29

[numainu]

評価C

2016/03/22