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内容説明
犬たちの持つ優れた能力と、人間との深い絆をさぐる、全く新しい「現代・働く犬事情」。
目次
小さな闇の王子
死と犬
鼻について
遺体捜索犬の誕生
インチキ賭博
死の匂い
スペアリブ
落ち込んだときはバイトワークをしよう
沼地へ
だます者、だまされる者
世界はシナリオであふれている
他人の悲しみ
そして兵士たちはいなくなった
水上を駆ける
完璧な道具
いにしえの香り
犬たちの第2幕
しっぽを揺らして
著者等紹介
ワレン,カット[ワレン,カット] [Warren,Cat]
ノースカロライナ州立大学の助教授で、1995年から同大学で科学ジャーナリズム、編集、メディア論、ジェンダー学を教えている。最初の職である新聞記者時代には、米国各地の新聞で犯罪や貧困、環境、政治の分野を担当し、州および地域の新聞協会賞を数多く受賞。その後30代半ばにして大学に再入学し、学位取得を目指すかたわら、イリノイ大学新聞で働き、国内高等教育情報誌の『アカデーム』の編集を3年間務める。また、ポートランド大学、スタンフォード大学、デューク大学でも教鞭を取っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
京都と医療と人権の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆき
7
私が思っていた内容とは異なりましたがこれはこれで面白かったです。イラク戦争の米軍遺体捜索は犬も参加していたのですね。それにしてもこのイラクやアフガンの荒涼とした大地での任務のあとに彼らの体調が著しく悪くなって、死んでしまったという事実ははっとさせられました。普通に人間が生活してたりする場所なのですよ。どれだけ粉塵と科学部質が混ざっている地区なんでしょうか・・・やっぱり戦争するってのは2次災害がやっかいですよね。犬のかわりに虫で代わりが出来ないだろうかという研究とかも面白かったです。理論上は可能なんですけど2014/06/30
inarix
6
著者が引き取ったやんちゃすぎるジャーマン・シェパード、名前はソロ。彼に施す訓練、それは行方不明となり、すでに死んでいる公算が大きい誰かを探すためのもの。ソロは死体捜索犬になるのだ。うっそうとした森の香りに、白カビの生えたハンノキの朽ち葉のにおいが混じる。そこに、ソロは死者を嗅ぎとる――。災害時の救助など様々な場所で活躍する「働く犬」たち。犬の持つ驚くべき能力、最新の科学調査、専門家の見解、職業犬の歴史などを交え、ソロが死体捜索犬として成長し、頭角を現していく様子を綴る書。2014/07/06
ヒツジ
4
作業犬でも愛玩犬でも、犬を相棒たらしめているのは圧倒的な愛情だ。作業犬の歴史や訓練法も興味深く読んだ。本筋とはあまり関係ないけれど、なるほどなと思ったのは死体の匂いを覚えさせるために抜けた歯を貰ったり、切り取った肋骨をもらったりするエピソード。本体が生きていても離れてしまった一部は死の領域に入るのだなとあたり前のことを改めて感じた。2014/09/18
犬都歩
1
タイトルと内容にはやや乖離があって、著者の苦労話に割かれているページが多い。なぜなら著者は別に犬のプロフェッショナルではないうえ(本職は大学教授で遺体捜索はボランティア)、人と共に作業に従事する犬にはいわゆる「家庭犬」「ペット」としての犬に求められる要素とはまったく異なる素質が必要であり、もし家庭犬の基準で見るなら彼らは往々にして「悪い犬」「ビッチ」ですらあるから。犬好きとしては、著者の仕事仲間の一言が最も心に沁みた。「人間が犬に刷りこんだ能力を見たいとは思わない。神が与えた才能そのものが見たいんだよ」2024/05/06
takao
1
ふむ2017/05/31
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- 和書
- お母さんは一年生