内容説明
キッチン、ダイニング、リビング、寝室、書斎、子供部屋、玄関、水廻りには、それぞれ相応しい「しつらえ」があります。それを探して80もの名作インテリア・家具を「解剖」してみると、これからの住宅に必要なものが見つかりました。アールト、イームズ、ペリアン、グレイをはじめとする著名デザイナーの作品も見ものです。
目次
1章 住まいを「食」から考えよう―キッチン、ダイニング(基本のはなし―キッチンのかたちは「つくる」と「食べる」の関係;狭くすると家事は楽になる ほか)
2章 人が集まる「しかけ」をつくる―リビング、椅子がつくる空間(基本のはなし―ブラインド・カーテンは屋内外の調整役;2階にリビング 今や常識 ほか)
3章 「ただの部屋」にはしない―寝室・書斎、子供部屋(基本のはなし―日本はビッグだった!ベッドの配置と寸法;囲まれている感が実に落ち着く ほか)
4章 小さな空間は「ひと味」きかせて―玄関、水廻り、収納、間仕切(基本のはなし―光は見えれど、タマは見えず;「いらっしゃい」と迎えてくれるチェスト ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アコ
14
ありそうでなかった本。インテリア本に多い美しい写真ではなく、各部屋ごとに置くべき家具たちを寸法付きのイラストにて動線込の配置を提示してくれるのは貴重だし自分で図が描きやすい。プロはもちろんのことリフォームや模様替えに取り組むかたには参考になるかと。しかし『指南役を女性のデザイナーや建築家に特化』というのは複雑。個人的にはそういうのはあまり。んーいいものは男も女もなくいいでよくない?と。またせっかくならその女性アピは表紙でしてもよかったのでは、とも。P175とおもえぬ読み応えで手元に置きたい参考書。2015/01/08
バニラ風味
13
物や、動きのサイズを計測し、知ることって重要なんだな、と再確認。また、あるべき機能を重視したうえでの遊び心あるものや、もっと機能性をプラスした家具が、そのデザイナーとも共に紹介されている。イラストを見ながら、自宅にその家具を置いたら…と妄想してしまった。斬新なアイデアの数々に、インテリアって見た目ではなく、「どういう風に暮らしたいか」という確固たる考えと理想を持って、選ぶべき物だと思った。イラストを見るだけでも、充分面白い。理想の部屋に向けてインテリアを考えている人におすすめ。2015/01/06
きりぱい
13
最初にデザイナーの相関図があって、へえ~。コルビジェがアイリーン・グレイ(よく見かけるガラスのサイドテーブルの人とは知らなかった!)に嫉妬して嫌がらせをしていたとか、びっくりなコラムも。そんなコルビジェ含める近代建築の四大巨匠と仕事をしたり、活躍してきた女性デザイナーの名作品からインテリアを解剖。イッタラのタンブラーなどが有名なアイノ・アールトや、ミッド・センチュリーモダンのレイ・イームズなど11名。写真はないけれど、寸法があったりして意外にイメージできる。疑似縁側スペースや熟睡させない安楽椅子が面白い。2012/04/08
wiki
12
勉強。理想的、機能的な間取りやインテリアだし、デザインが洗練されていると心も洗練されるし、創造的になるから良い。気の持ちようというのは本当に大事だ。空間は、それを創り出す力があると思う。だけれどスペースがこんなに広くないし、ユニークすぎて戸建て向き感あり。マンションでこれを実現しようと思うと自由度が低いかも。インテリアとか、もっとユニークなものに触れて、今の家の内装もガラッと変えてみたいな、場所を変えることに制限があるなら。2018/10/10
りんご
7
雑誌みたいなかんじでサラッと読めます。 キッチン・リビングなどで快適に過ごすために、いろいろ緻密に計算されてるんだなぁ。 理想の家とか考えるの楽しい。2019/03/04