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放浪のデニム―グローバル経済に翻弄されるジーンズの世界

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  • サイズ B6判/ページ数 345p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784767808260
  • NDC分類 589.21
  • Cコード C0033

内容説明

U2・ボノが立ち上げたブランド「Edun」は、ジーンズを支える人々の苦境を救うことができるのか。旧ソ連圏の綿畑やアジアの衣料工場の労働者、ニューヨークやイタリアのデザイナーなど衣料産業に携わる世界の人々を訪ね歩き、複雑な関税制度や貧困・環境問題など、グローバル経済のさまざまな問題点を浮き彫りにした1冊。

目次

第1部 綿の原産国・アゼルバイジャンの苦悩(Edun―ボノたちが目指す新しいルール;命を与え、命を奪う全能の神 ほか)
第2部 高級ブランド大国・イタリアの憂鬱(「メイド・イン・チャイナ」の脅威;ジーンズは人生を模倣する ほか)
第3部 カンボジアの命運を左右する衣料工場(リスクと引き換えに手に入れた産業;工場で働く労働者にもたらした変化 ほか)
第4部 巨人・中国の取り組みと可能性(モデル工場のドアをノックする;監査システムの限界と可能性 ほか)

著者等紹介

スナイダー,レイチェル・ルイーズ[スナイダー,レイチェルルイーズ][Snyder,Rachel Louise]
ジャーナリスト。ニューヨーク・タイムズ・マガジンやスレート(オンライン雑誌)、ニュー・パブリック誌などに執筆。ラジオ番組「ディス・アメリカン・ライフ」「マーケットプレイス」に出演。カンボジアとシカゴとワシントンD.C.で暮らしてグローバルな人生を実践する

矢羽野薫[ヤハノカオル]
会社勤務を経て翻訳者に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kubottar

14
ジーンズ一本作るのに山ほどの農薬と化学薬品を使っているのは薄々知っていたが、色落ち加工をする為に更にえげつない薬品を使っていたのは知らなかった。安いジーンズを買わずにオーガニックコットンで作られたジーンズにしたほうがいいかもね。(豆知識;新品のパンツ等、肌着はおろしたてそのままで履かずに一旦洗ってから履きましょう)2014/06/18

すぎえ

4
繊維産業の自由化によって各国の割当量といった保護が失われ、中国が世界の繊維工場として台頭した。その変化の様子をイタリアの伝統的な繊維製造産業の衰退、ギャップやウォルマートなどの大量製造を行う企業の工場における搾取工場の問題、中国製品に対抗しなくてはいけないそのほかの貧国の様子など、産業としての繊維業界の世界的な動向がつぶさに感じられた。綿→生地のデザイン加工→製造と一連のキーパーソンへの取材もしっかりされておりおもしろかった。世界の新たな断片を目撃し、悦である。2009/10/06

メルセ・ひすい

2
×  ×  旧ソ連圏の綿畑やアジアの衣料工場の労働者、ニューヨークやイタリアのデザイナーなど衣料産業に携わる世界の人々を訪ね歩き、複雑な関税制度や貧困・環境問題など、グローバル経済のさまざまな問題点を浮き彫りにする。2009/05/29

エドバーグ

1
ジーンズの原材料である綿作から染色、縫製、デザインについてグローバルに取材した本です。 その中で農業国の労働者の厳しい現実、貧困の痛ましさが特に印象に残りました。競争社会のしわよせは、弱者に偏っている。教育が持続しうる最も有効な対策だろうと強く感じました。2016/11/06

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