内容説明
性器切除、強制的な結婚、内戦、虐殺…。死と隣りあわせの国で、隷従と絶望とともに育った彼女は、自由と秩序に基づく世界へと飛び出した―。「殺人の脅迫を受けながら暮らしていても、私は生きていて自由であることに特権を感じる」。2005年、米『TIME』誌「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた女性による衝撃の全米ベストセラー。
目次
第1部 子供時代(血統;タラルの木の下で;アッラーに見守られて鬼ごっこ;涙に暮れる孤児と未亡人;秘密の逢い引き、セックス、スクマウイキの香り;疑いと反抗;幻想と欺瞞;難民;父アベー)
第2部 自由(逃亡;長老会議―氏族の審判;ハウェヤ;ライデン;神との決別;脅迫;政治;テオの暗殺)
著者等紹介
アリ,アヤーン・ヒルシ[アリ,アヤーンヒルシ][Ali,Ayaan Hirsi]
1969年にソマリアで生まれ、ムスリムとして育つ。ソマリア、サウジアラビア、エチオピア、ケニアで子供時代と青春時代を送る。1992年に、会ったばかりの遠縁の男性との結婚を強いられ、オランダに逃れて難民申請をする。オランダ語を学び、中絶クリニックや虐待された女性のシェルターなどで通訳として働く一方、ライデン大学で政治学を学ぶ。在学中の1997年、オランダに帰化。卒業後、労働党のシンクタンクに勤務する。9・11テロ以降、イスラムに対する批判的な発言によりオランダ全土で物議をかもし、それ以後ボディガードつきの生活を余儀なくされる。下院議員に当選後も、イスラム社会における女性の解放をテーマにした映画製作に携わるなどして命をねらわれ、二四時間態勢の厳重な護衛下で生活。現在はシンクタンク、アメリカン・エンタープライズ研究所に勤務しながら、ヨーロッパのムスリム女性の人権やイスラム社会に対する啓蒙、欧米の治安等に関する発言を続けている。2005年には、タイム誌の「世界で最も影響力のある一〇〇人」に選ばれた
矢羽野薫[ヤハノカオル]
千葉県生まれ。会社勤務を経て翻訳者に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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