内容説明
古い建築・集落・遺構を探して北へ、南へ。机上の研究だけでは分からない地元の声を聞きながら、建物をめぐる社会背景から地域性、時代性まで独自の視点で探る新しい“多角的近代建築入門”。
目次
文化・娯楽関連（近代洋式温泉考；もう一つの殖産興業―ド・ロ神父と鉄川与助の建築 ほか）
産業・交通関連（木曽川電源開発事情―桃介と貞奴の夢；産業施設としての駅舎 ほか）
教育・厚生関連（山形県洋館めぐり―東北に咲いた近代建築の華；測候所に咲いた建築家の夢―鹿児島と松山の気象台をめぐって ほか）
町並み・民家・集落関連（「唐桑御殿」―探訪記；「京は遠ても十八里」―鯖街道とその建築 ほか）
著者等紹介
清水慶一［シミズケイイチ］
１９５０年大阪府生まれ。日本大学生産工学部建築工学科卒業、同大学院修了。工学博士。国立科学博物館産業技術史資料情報センター主幹・同理工学研究部理工学第４研究室室長
清水襄［シミズジョウ］
１９５１年静岡県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。写真家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Celeste
0
篠田真由美「館を行く」を読んで近代建築に興味が出たので，こちらも読んでみた。写真が多く，カラーなので「館を行く」で感じた写真少ない・小さい・わかりにくいの欲求不満が解消される。建築の写真を撮るのも大好きなので，ぜひ写真を撮りに行ってみたい。2012/12/30
ず ん さ ま
0
故清水慶一先生と写真家の清水襄氏による国内各地の近代化遺産探訪をまとめた一冊。20年近く前の建築知識の連載が元になっているが、温泉やホテル、漁業で財を成した漁師の豪邸、別荘など、堅くて大きな近代化遺産ではないものも取り上げられている点が特徴。近代建築を訪ねる旅行記的な味わいもある。2007/05/08
コカブ
0
＜文化・娯楽関連＞近代洋式温泉考（武雄温泉新館及び楼門・片倉館・薬師湯旧館＠湯泉津温泉）・もう一つの殖産興業（江上カトリック教会堂・羅典神学校・出津教会・大野教会堂・頭ヶ島カトリック教会堂・大曽カトリック教会堂・青砂ヶ浦カトリック教会堂・旧出津救助院）・幻のリゾートホテル時代（白雲楼ホテル・十和田ホテル）・繚乱たる産業の館（綿業会館・大阪倶楽部）・アールデコの温泉（湯之島館）2012/03/10
