• ポイントキャンペーン

社会化した脳

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784767804903
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0095

内容説明

社会の中で生きていくために、人間の脳は大きく進化した!?最新の脳研究が解き明かす。

目次

第1部 社会的能力と社会脳仮説(人とうまくやってゆくための「社会的能力」;協調と競争のはざまで社会脳が進化した;社会的認知に関わる脳領域)
第2部 社会的情報をキャッチする(「危険」を察知する扁桃体;人の表情を読み取る脳;信頼できる顔・できない顔;人の視線を読み取る;社会的刺激を受け取る脳領域)
第3部 社会の中で行動する(社会の中でうまく行動できない;暴力と反社会性)
第4部 終わりのない競争(他人のこころを読み取る;それでもやはり他人のこころは読み取れない;サバイバル・ゲームを超えて)

著者等紹介

村井俊哉[ムライトシヤ]
1966年大阪府生まれ。京都大学大学院医学研究科修了、医学博士。マックスプランク認知神経科学研究所(ドイツ)、京都大学医学部附属病院助手などを経て、京都大学大学院医学研究科准教授。専門は臨床精神医学、行動神経学。さまざまなこころの病が脳の働きのどのような障害から起こってくるのかを、脳画像などの方法を用いて研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はふ

17
ヒトの脳は、約20万年の時間をかけて進化してきた。その時間の大半は、狩猟採集時代であり、その時代に適した進化を遂げてきた。ヒトの社会的な能力もその一つである。ヒトは、他人のこころを読み取るための機能が実は多く存在する。しかし、私たちの心が通じ合わないことが多々あるのは何故だろうか。それは、自分の心の内を隠して、相手の心の内を知ろうとする事を、お互いに行っているからである。高度に進化した脳同士で、複雑な読み合いをする事で、余計にこじれてしまうのである。相手の心の内を知るには、まずは自己開示で必要である。2023/01/22

FUU

2
前に読んだちくま新書の基礎になった作品かな?他人のことを慮れない人とは脳機能に問題があるということになるのか、経験値の問題なのか... シンプルな言葉で解説してあるので読みやすかった(でも掘り下げるとめちゃ難しそう)2017/04/24

がっち

2
社会生活している上でどのように脳が動いているかという本。社会化というのは脳を進化させていくということだということがわかるが、それ以上もそれ以下でもない本だった。2013/05/14

yasu504

1
社会脳に興味があって読んでみた。自分の持っていた社会脳のイメージはユングの集団的無意識のようなものだったが、社会生活を送るうえで脳のどの部分が働いているとかそういう内容だった。社会生活を上手く送るためにはどのようにすれば良いのか等の記述がないのが残念だった。2012/04/03

okatake

0
社会的能力とは、2つ。ひとつは、周りの人たちがどう感じているのか、何をしたがっているのかという情報を上手くキャッチすること、そして集めた情報を元に社会の中で適切に振る舞う能力である。この二つは、今までの機能局在の中枢論では、語られてこなかった部分である。そこに焦点をあてて、脳のどの部分が関わっているのかを現実場面で出会う事例や症例を通して語られる。とてもわかりやすく書かれている。社会的認知を学ぶ第1歩には良い著作である。2014/12/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/58161
  • ご注意事項