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グラウンド・ゼロ 再生への始動―ニューヨークWTC跡地 建築コンペティション選集

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  • サイズ B4判/ページ数 223p/高さ 31cm
  • 商品コード 9784767804019
  • NDC分類 525.1
  • Cコード C0052

内容説明

本書は、ワールド・トレード・センター跡地近くに本拠地を置く建築雑誌『アーキテクチュラル・レコード』の全面的な協力のもとに出版された。スタジオ・ダニエル・リベスキンドの案が最終的に選出された、ロウアー・マンハッタン開発公社主催のマスタープラン・コンペの全体像や、『ニューヨーク』誌に掲載されたさまざまな案、マックス・プロテッチ・ギャラリー展示会で発表された提案、さらにはワールド・トレード・センター・メモリアル・コンペに提出された5,000点以上の計画の中から選ばれた案などが、本書の中で幅広く紹介されている。特に詳しく取り上げられるのは、スキッドモア・オウイングス&メリルのデヴィット・チャイルズがダニエル・リベスキンドの協力により設計した跡地の公式案、マイケル・アラッドとピーター・ウォーカーによるメモリアルの最終選出案「欠落の反映」、さらにサンティアゴ・カラトラヴァ、DMJM+ハリスおよびSTVグループ設計による「ワールド・トレード・センター・トランスポーテーション・ハブ」など。

目次

公式提案(フリーダム・タワー;メモリアル・コンペ;ワールド・トレード・センター・トランスポーテーション・ハブ;革新的デザイン研究;プランニング・プロセス第1次選考)
マスコミ提案(『ニューヨーク・タイムズ』提案;『ニューヨーク』誌提案)
マックス・プロテッチ招聘展覧会
個人参加

著者等紹介

スティーブンス,スザンヌ[スティーブンス,スザンヌ][Stephens,Suzanne]
コーネル大学で建築および都市開発史の博士号を取得。『アーキテクチュラル・レコード』誌の特別寄稿者
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

294
世界中を震撼させた9.11大規模テロのあったのが、2001年。翌年の5月から立ち上げられた「グラウンドゼロ」の再建計画。本書は、そのコンペティションの記録。ただし、本書の出版は2004年であり、したがってあくまでもその間に発表された数々の試案集である。「公式提案」、「マスコミ提案」、「個人参加」があるが、これが実に百花繚乱。現代建築の実験場と化している。最終的に採択された「フリーダム・タワー」の壮観さにも目を見張るが、こんな建物が実現できるのかといったSFまがいのものまであって、建築の未来図を見る思い。2023/11/01

まっと

27
読友さんのレビューで知った1冊。衝撃の9.11。あの時崩れ去ったWorld Trade Centerの跡地の再建計画のコンペに出展された構想集の1冊。アイデアと設計者の思いがあふれた候補案の数々、時にはアートな感じやSF的な感じの強い作品まで、「目からウロコ」状態(実現性はいったん横に置いて)になる。20年前と5年前にそれぞれ出張の合間に現地を訪れたことがあったが、こうした選考過程があったことを事前に知っていたらまた別の感慨があったに違いない。2023/12/23

ACTIVE GALACTIC

3
旧WTCを見上げるとモダニズム建築の巨塊が放つエネルギーに圧倒される。批判にさらされつつも米国繁栄の象徴にまでなったビルだ。それも今はもうない。/悲劇と高さへの恐怖が過ぎ去った後、世界中の建築家の競技場となった。強化したツィンタワーを再建するという案は根強かった。堅実から奇を衒ったものまで、汚職や訴訟といった暗闘もある。ガウディが設計した幻の高層ビルを建てる案。批判としての投稿もある。地図を一色で塗りつぶしたもの、星条旗を強調したストライプのビル。様々な思惑が干渉する中、ひとつの無難な設計へと集約していく2012/12/15

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