内容説明
日本の主要都市圏の建築家と建築を紹介するシリーズ第1弾として名古屋圏を取り上げる。「名古屋圏の建築家」では、まず、鈴木禎次と西原吉次郎から始まる明治から戦前までの建築家の系譜を辿る。さらに、戦後まもなく活動を開始した建築家から、その活躍が注目される若手まで、各世代のインタビューとディスカッションを収録。リアルな建築家像に迫ると共に、初めて明らかになる同時代建築史となっている。362の建築を紹介する「名古屋圏の建築」では、実際に建築を訪れるための建築ガイドとなる分かりやすい地図と、各建築の紹介を収録。建築作品の羅列を避け、「群景」=クラスターという概念で地域と建築を関連づける工夫をしている。建築とそれが建つ土地の諸相を双方向から読み解くこれまでにない試みである。主要エッセイによって歴史的成りたちから現在のまちづくりまでを解説。各クラスターのより深い理解のためのコラムを交え、全体が建築と地域についての充実した読み物となっている。
目次
名古屋圏の建築家(20世紀前半の名古屋圏の建築家たち;名古屋圏をめぐる建築家像)
名古屋圏の建築(名古屋圏の都市構造とその成り立ち;名古屋圏の建築―362の建築 29の群景)