内容説明
住宅の生産者(設計者・施工者)は、このたび改正された建築基準法で基礎・地盤の性能や仕様が明確に規定されたことにより、要求性能や仕様に基づく基礎・地盤補強を実現する責任を負うとともに、品確法(住宅品質確保促進法)が施行されたことにより、住宅購入者に対して基礎・地盤の性能を表示し、基礎については10年瑕疵担保責任も負うことになった。本書は、上記の法整備に全面的に対応し、実際に住宅を発注、設計、施工することを想定して、基礎の性能や調査診断、対策地業など実際面を重視した内容になっている。住宅の購入者、設計者、施工者ならびに基礎・地盤補強の専業者など、それぞれの立場から、必要な情報をわかりやすく提案できるよう、イラストを中心にビジュアルにまとめている。
目次
第1章 基礎・地盤の性能評価(全体構成;戸建住宅基礎に関する現状認識 ほか)
第2章 地盤調査・工法選定(地盤調査から工法の選定;地盤調査の必要性 ほか)
第3章 地盤補強工法(浅層混合処理工法(固化工法)
コマ基礎工法 ほか)
第4章 基礎・地盤のチェックリスト(地盤の評価―ランク表;地盤の評価―チェック種別 ほか)
著者等紹介
藤井衛[フジイマモル]
1974年東海大学工学部建築学科卒業。1983年同大学院工学研究科建築学専攻博士課程修了。現在、東海大学工学部建築学科教授。東京工芸大学工学部建築学科非常勤講師。工学博士、一級建築士
田村昌仁[タムラマサヒト]
1982年早稲田大学理工学部土木工学科卒業。1985年早稲田大学理工学部助手。1988年建設省建築研究所入所。現在、独立行政法人建築研究所国際地震工学センター上席研究員。工学博士
若命善雄[ワカメヨシオ]
1963年日本大学理工学部建築学科卒業。大成建設(株)(技術研究所)入社。1996年(株)設計室ソイル設立。現在、(株)設計室ソイル代表取締役。関東学院大学工学部建築学科非常勤講師。工学博士、技術士、一級建築士
伊集院博[イジュウインヒロシ]
1986年豊橋技術科学大学大学院工学研究科建設工学修了。旭化成工業(株)入社。現在、旭化成(株)住宅カンパニー営業設計部地盤技術開発室課長。東海大学工学部建築学科非常勤講師
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