出版社内容情報
最新にして、座右・必携のイギリス文学・文化辞典
" 英語文学愛好者のためのハンドブック。
古典から現代文学までの作家と作品、歴史的事件、文学史上の運動・主潮・グループ、主たる新聞・雑誌、文芸批評用語、劇場と団体、英語の区分・表現形式、外国文学との関係など、今日的視野に立ち、平明かつコンパクトに解説する。
《本辞典の特徴》
●変容する大学の文学・文化関係学科の動向に対応して、主に学部学生および大学院生、さらにその教育に携わる教師、一般文学愛好者を対象に、イギリス文学および文化に関する基本的な情報を提供する。
●収録項目は、イギリスの作家・作品・文芸用語を中心に、歴史や文化事情にも配慮し、また古典、ヨーロッパ・アメリカ・コモンウェルスの文学からも、必要最低限の項目選択をし、記述に当たっては、読み易さを重視しつつ、分量の制約から、簡潔・明快を旨とした。(項目数は約2500項)
●新時代の辞典編纂を心がけ、従来の類辞典にはない、文学ジャンル(Criticism, Drama, Novel, Poetry)の大項目、文学主潮・批評用語・文学的キーワード(例:animal, cloud, death, food, garden, nature, sea, treeほか)などの中項目を立て、文学・文化研究の糸口を探れるよう広い視野を持ち、より豊富な資料性を目指英国の歴史・文化、女性学なども包括する本書は、教員、学生の手ごろな参考書で、ドイツ語でいう Hilfsmittel (助けの道具)として役立つだろう。本書を基地として新領域への探検をお勧めする。(福岡女子大学長・京都大学名誉教授/英文学)
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内容説明
1960年代以来、文化のあらゆる領域にわたって尖鋭に展開した、第二のルネサンスともよばれる壮大なパラダイム・シフトは、新しい世紀を迎えた今日もなお進行中である。この辞典は、こうした時代の大きな変動にともなって急速に変容しつつある大学英文科および文化学科のカリキュラムに対応して、主に学部学生と大学院生を対象に、アイルランドをも含めた、イギリスの文学および文化に関する基本的な背景知識を提供することを目的にしている。内容はイギリスの作家・作品や、文芸用語・文学思潮はもとより、歴史・文化事情、ことにパラダイム・チェンジの強力な推進力となっている新しい文学理論にも十分配慮し、学生のみならず専門研究者や、イギリスの文学に親しみをもつ一般読者にも常時参考にできる、簡にして要を得た、明快な記述を心がけた。必要に応じ、イギリスおよびイギリス文学と関わりのある、古典文学やヨーロッパ、アメリカをはじめコモンウェルス諸国の文学にも視野をひろげ、文化的キーワードを取りあげるなど、より豊富な資料性をめざした。