内容説明
本書は、ローマ共和政初期とされる時期のものとして伝わる様々な法律の信憑性・内容・制定過程等を検討し、その時期の立法・法律は一般にどのようなものであったかにつき解明することを、目的とする。併せて、その時期の立法・法律の時代的変遷を跡づけ、当該時期におけるローマの歴史的展開の一側面―とりわけ、身分闘争―を把握しようとするものでもある。
目次
1 緒論(前提;立法史としての共和政初期史;身分闘争史としての共和政初期史;事実と解釈)
2 リスト
3 「レークス」(「レークス」の対象;「レークス」の機能と時代的変遷)
4 プレブス決議(プレブス決議の対象;プレブス決議の機能と時代的変遷)
5 総括
著者等紹介
原田俊彦[ハラダトシヒコ]
1955年生まれ。早稲田大学法学部卒業、早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。早稲田大学法学部教授。ローマ法史・ローマ私法専攻
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