内容説明
「宗教は世界から全廃されなければならない」と明言する大本の大成者出口王仁三郎は「世界主義・人類愛善・万教同根」の理想を掲げ、その実現に並み外れた活動力で邁進した。膨張をつづけた日本の帝国主義のたびかさなる弾圧にも屈せず、予言と終末観をもって圧迫された農民、労働者だけでなく、知識人、軍人たちの心をも魅きつけた偉大な宗教家の破天荒な生涯。
目次
第1章 神がかりした女
第2章 高熊山の法悦
第3章 神の道の転回
第4章 隆盛と弾圧の中で
第5章 一宗教者を越えた個性
第6章 理想郷を求める奔走
第7章 「いくさ」の始め、「じごく」の始め
第8章 燃えつきる日
著者等紹介
百瀬明治[モモセメイジ]
1941年、長野県生まれ。京都大学卒業。「季刊歴史と文学」編集長を経て、現在著述業。日本の歴史全般を対象に幅広い学識に基づいたユニークな発想で読者に知の感銘を提供している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。