内容説明
金沢の片田舎で神童と呼ばれていた高原陽平は、十八歳の春、知人を頼って勇躍上京した。しかし、頼りの知人は伍辰と呼ばれる詐斯師で、手配中の身だったのだ。泊まるところもなく途方にくれる陽平をみかねた巡査の紹介で、書生として東京での波乱に満ちた人生の一歩を印すこととなった―。激動する時代を夢と笑いで駆け抜ける男を描く長篇ロマン上巻。
金沢の片田舎で神童と呼ばれていた高原陽平は、十八歳の春、知人を頼って勇躍上京した。しかし、頼りの知人は伍辰と呼ばれる詐斯師で、手配中の身だったのだ。泊まるところもなく途方にくれる陽平をみかねた巡査の紹介で、書生として東京での波乱に満ちた人生の一歩を印すこととなった―。激動する時代を夢と笑いで駆け抜ける男を描く長篇ロマン上巻。