内容説明
人っこひとりいない大都会のメインロード、道ばたや交差点で音もなく燃える車、街中の騒音もざわめきも完全にとだえている。人間は、彼ひとりを除いてかき消すようになくなっていた。―福井浩介が泥酔から覚めた時、目のあてりにした異様な現象がそれだった。彼のいる大阪で、いややがて知る世界的規模で、いったい何が起ったのか?豊富なデータと圧倒的な空想力を駆使して、あり得べき近未来世界を予測した秀作SF長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いづみ
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ある日目覚めたら、身の回りから全ての人間が消えていた…。という状況から始まる長編SF。ここで、残された人間を取り巻く社会…インフラ、情報伝達、社会活動、人間関係などなどを圧倒的な密度で書き出すのが筆者ならではの持ち味です。謎は謎として残しつつも、より近いところ、明日や明後日がまずどうなっていくのかという所でぐいぐいと読ませる勢いが魅力。だからこそ、この終章でも許せる…のかも?2012/03/07
kotaoue
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終わりよければ…2011/04/11
NBNL
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ある古本屋さんで小松左京を大量発見(シカモ100円)? まとめて買ってみましたよ〜 小松左京といえば日本沈没?ですが、こちらは沈没せずに消えます。 消え残り、これはこれでヤバすぎる。色々技を身につけておかないと…2018/12/25