内容説明
大阪の小さな町工場を日本のトップ電器メーカーに育て上げ、『経営の神様』と称賛される創業者から、突然、次期社長に指名された平取締役。26名いる取締役の中でも、末席から2番目という地位に甘んじてはいたが、その席ですら、大学を出ていないその男にとっては身に余るものだった。神様はなぜその男を後継者に指名したのか?波紋は社外へも広がっていった―。戦後の日本経済復興を支え、世界的企業のトップに君臨し続けた『神様』の熾烈な生き様を通して、巨大企業に生きる男たちの、野心と欲望を鋭く抉る傑作企業小説集。
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- 和書
- 高田三郎 人物書誌大系