内容説明
温暖化対策に金融はどう関係しているのだろうか?「金融の力」が地球環境を変える仕組みがわかる。
目次
1 排出量取引の仕組みと背景(温暖化の進展と対策;排出量取引の必要性;キャップとベースライン;ボローイングとバンキング;「量」か「権利」か;昔からある排出量取引)
2 京都議定書の仕組み(議定書の対象と仕組み;京都メカニズムと京都クレジット;国別登録簿と国際取引ログ;拡大するCDM;JIとは;割当の仕組み;取引の仕組み;環境省の自主参加型国内排出量取引制度;国際リンクの動き)
3 カーボン・ファイナンス―金融機関の取組み例(銀行・保険本体でも売買可能に;排出量は先渡し取引が基本;カーボン保健とオプション;信託機能の活用;カーボン・ファンド;カーボン・オフセット;金融版カーボン・オフセット商品;国内CDM;排出量取引の会計と税務)
4 世界の排出量取引制度の動き(進化するEU‐ETS;米国の連邦規制の行方;広がる米国の地域排出量取引制度;“試行”される国内排出量取引制度;東京都のキャップ付き排出量取引)
著者等紹介
藤井良広[フジイヨシヒロ]
1949年神戸市生まれ。1972年大阪市立大学経済学部卒業。同年日本経済新聞社入社。旧環境庁(環境省)、国税庁、旧大蔵省、旧郵政省、日銀などの記者クラブ、1988年欧州総局(ロンドン駐在)、英オックスフォード大学客員研究員を経て、1993年経済部編集委員。2006年から上智大学大学院地球環境学研究科教授。環境金融論、CSR論などを専門とし、ジャーナリストとしても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。