内容説明
不良債権の早急の回収が重要度を増してきていることや不幸にして多額の債務を抱えるに至った債務者をいち早く再出発させることが社会的に要請されていることなどにより「破産法の全面改正」がなされました。また、登記申請のオンラインのための「不動産登記法の全面改正」もなされました。三訂版では、これらの法改正を盛り込むとともに、全体的に見直しを行い、さらに内容を充実して刊行しました。本書は、融資債権の管理を第1編、回収を第2編として1冊で全体を理解することができるように、とくに欠かすことのできない法律知識に焦点をあてて、書式例や判例を示しながらわかりやすくまとめました。本書をマスターすれば、問題が生じたときに、法律的な側面から適切な対応ができ、実務処理は万全なものになります。研修用教材あるいは銀行業務検定試験など試験対策用教材としても利用できます。
目次
はじめに 融資債権管理・回収の概要と法律知識について
第1編 債権管理の実務(個人融資先の変動;法人融資先の変動;保証の管理;担保の管理 ほか)
第2編 債権回収の実務(融資先倒産時の措置;回収の準備;任意回収;強制回収 ほか)
著者等紹介
大平正[オオヒラタダシ]
東京都に生まれる。1951年、早稲田大学第一法学部卒業。同年協和銀行(現りそな銀行)入行。調査部、審査第一部で産業・企業調査、融資債権管理・回収に長年従事し、1986年退職。その間全銀協法規専門部会委員等を歴任。現在、(株)大平金融法務研究所代表として講演に執筆活動にと活躍中。2001年、IOND大学(米国)より「名誉法学博士号」を授与された
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