内容説明
タイのバンコク近くにある中村造船所に、マレー作戦開始の一報が届く。警備員服から日本海軍の軍服に着替えた陸戦隊員が、戦艦ターチンと戦艦メークロンの出航準備にかかる。2隻はタイ王国からの依頼を受け、日本海軍が建造した船体をタイに売却後、1941年に中村造船所で完成された戦艦であった…。陸戦隊はマレー半島侵攻と同時に2戦艦を確保し、造船所を出て南シナ海に向かう。そこに、イギリス海軍の巡洋艦と駆逐艦が合流したという緊急電が入る。数奇な運命をたどる2戦艦の戦いが、ここに始まる!
著者等紹介
林譲治[ハヤシジョウジ]
1962年、北海道生まれ。戦略シミュレーションの原案などで活躍後、作家デビュー。確かな歴史観に裏打ちされた作品で人気を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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YS-56
3
大和級より役に立つか?異邦戦艦、その活躍や如何に。とりあえず、巻を重ねる度に影が薄くなりませんように。2017/02/15
アオイ模型店
1
複雑怪奇な国際情勢により、日英共同で建造する事になったタイ王国の戦艦ターチンとメークロンを巡る陰謀。史実でも日本は戦前タイ向けに戦艦を建造してたけど、あれは戦艦とは名ばかりのモニター艦だったのに対し、こちらはガチの巡洋戦艦。 架空戦記なので、架空の艦艇が出てくるのはそんなに珍しく無いけど、完全な大型架空艦が出てくるのは林作品では久しぶりかな? 16インチ大和も完全架空とは言い難いし。2017/04/24