内容説明
日本時間1941年12月7日、第一航空艦隊の旗艦赤城にDG旗が掲げられ、真珠湾攻撃へ向けて高速航行を開始した。しかし、オアフ島から飛び立った米哨戒機が南下する第一航空艦隊を発見。奇襲の破綻を悟った南雲司令長官はミッドウェーへの変針を決断する。日米開戦後、南雲は空母レキシントンを撃沈。第一航空艦隊は、さらにハルゼー率いる空母エンタープライズも沈めた。日本軍は南方作戦を順調に集め、米英蘭豪からなるABDA合同艦隊も壊滅に追い込んだ。その後、イギリス東洋艦隊とZ艦隊の合流作戦、それに伴う南方各地での同時多発的ゲリラ攻撃により、一時苦境に立つが伊号潜水艦の活躍で英空母を撃沈、航空攻撃で英艦隊の撃破に成功した…。
著者等紹介
林譲治[ハヤシジョウジ]
1962年、北海道生まれ。戦略シミュレーションの原案などで活躍後、作家デビュー。確かな歴史観に裏打ちされた作品で人気を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Meistersinger
1
偶然で南雲が真珠湾攻撃を回避しミッドウェー攻撃に切り替えた結果、宣戦布告が間に合い、日本有利になった太平洋戦争。満州でのソ連との小競り合いを経てオホーツクでの情報戦という偶然を経て日本有利なまま終わった模様。しかしシリーズで一貫した視点もテーマもない、微妙な怪作だなぁ。情報艦・宗谷の生き残りも後味悪いだけだし。2013/11/26
杞人
1
1942年の時点でシベリア鉄道の安全を名目に、突然日本と国境紛争を起こすスターリンは阿呆としか言いようが無い。そんなことをして得をするのはドイツとアメリカだけだろう。まだ東部戦線でドイツと激闘中だというのに、寝た子を起こすようなことをしてどうするというのだろう。大体、虎頭要塞が脅威云々というけれど、どっちにせよ空襲を受けたらおしまいではないか…と思ったら案の定作中で鉄道炎上してるし。アッツ島漂流記のくだりは結構読ませるのだが、如何せんいつもの如く外交面が意味不明なので読後感は良くない。2011/06/17