内容説明
方程式の解法および逆行列の計算法に関する書物は、しばしば膨大な内容となり、なかなか理解困難なものも多い。そのため、方程式F(x)=0に対して、x=F-1(0)を求めるという視点で統一された事物は皆無に近い。本書の大きな特徴は、非線型連立方程式に対する新しい数値アルゴリズムと、そのBASICプログラムによる実現にある。このアルゴリズムは、方程式そのものを、sinh-1という函数によって非線型変換するというユニークなアイデアと、工学的発想による適応的な乗数制御とからなっていて、数値解析の立場からも興味深いものである。マイクロコンピュータですぐ実行できるよう、BASICプログラムの完全なリストものせられている。
目次
1 方程式の求解法
2 単独方程式の解法
3 連立方程式の解法
4 実際問題の数値例
5 変わり点の計算
6 データあてはめ
7 微分方程式の初期値問題
8 初期値問題に対するDIFF.ROOTSプログラム
9 微分方程式の境界値問題・固有値問題および偏微分方程式
10 方程式に対する拘束条件