出版社内容情報
内戦はなぜ終わらないのか?
世界各地で繰り返される内戦。その原因と継続のメカニズムから、
市民への暴力、社会の変容、終結後の信頼回復までのしくみを解き明かす。
過去と現在の多様な事例を通して内戦の構造をつかむ、待望の入門書。
近代テクノロジーはナポレオン戦争や南北戦争、戊辰戦争などの内戦をどのように変えたのか。
冷戦期の代理戦争、ポスト冷戦以降の地域紛争がなぜ起こったのか。
天然資源や民主化の度合い、市民が内戦に参加する理由、武装組織による統治、
内戦によって変わる規範(ジェンダー、信頼関係など)についても、一定のパターンが存在するのか考える。
【目次】
はじめに
第1章 内戦とはなにか
1 内戦はいつ、どこで起こっているのか
2 内戦を定義する
第2章 内戦の歴史を概観する
1 近代テクノロジーは内戦をどう変えたか
2 戦争テクノロジーの進展
3 脱植民地化のプロセス
4 冷戦期の内戦
5 ポスト冷戦期の内戦と国際社会の対応
6 対テロ戦争とアラブの春
第3章 なぜ起こるのか、なぜ終結が難しいのか
1 内戦の切り取り方
2 交渉理論――交渉による問題解決が困難な理由
3 社会集団
4 政治制度――民主主義は内戦を防ぐことができるのか
第4章 内戦を「分解」する
1 参加する動機――不満か強欲か
2 内戦の地理学
3 一方的暴力と兵士の徴募
4 兵士の徴募
第5章 内戦における暴力がもたらすもの
1 市民の暴力被害――スーダンとスリランカ
2 暴力はコミュニティを壊すのか
3 難民・国内避難民・強制移住
4 暴力と歴史的記憶
第6章 反乱軍による領域統治
1 国家の中の国家
2 どのように統治するのか
3 徴税と公共サービス
4 領域統治が内戦後にもたらすもの
第7章 規範の変化
1 変わる規範と変わらない規範
2 ジェンダ――男女の役割と関係
3 アイデンティティ――自分は何者か
4 信頼とリスク選好・時間選好――内戦後の復興のために
おわりに



