出版社内容情報
もうひとりの自分に出逢う
オンラインゲームやメタバースなどのネット空間に溢れるアバターの姿は、
いまやたんなるキャラではなく、われわれの「化身」である――。
仮想空間を生きるわれわれの実存を鮮やかに描き出す、
新しい「自分」の物語。
オンラインゲームやメタバース、あるいはVTuberのように、アバターを使って活動することが日常となりつつある現代社会において、アバターは私たちの「こころ」や自己認識にどのような変容をもたらしているのか。
本書は、VRChatなどのメタバースでのアバターを介したコミュニケーションの分析や、映画『AVATAR』や『竜とそばかすの姫』に描かれたアバターの構造についての分析、さらにはSNS(X)の投稿データ分析や脳科学の知見を援用した分析を通して、アバターという現象が、現代人の心理や自己形成に与える影響を臨床心理学の視点から読み解く。「自分探し」という袋小路を抜け出し、多層的で揺れ動く自己をそのまま受け入れながら生きるための新たな自己理解を提示する一書。
【目次】
はじめに
第1章 アバターと分身──自ら生み出す分身としてのアバター
1 臨床心理学における「分身」研究──ドッペルゲンガーと多重人格
2 アバターと「分身」との比較──自己の一貫性・統合性の揺らぎ
第2章 アバターによるコミュニケーションの変容
1 メディアとしてのアバター
2 CMC──属性に縛られないコミュニケーション
3 アバターによるコミュニケーションの独自の特徴
4 まとめ──サードプレイス・新たな自分の形成・二重構造による葛藤
第3章 アバターのアイデンティティ──SNSデータの分析から
1 「アイデンティティ」と自己の多面性──「これが自分だ」という感覚
2 アバターのアイデンティティについての調査研究──SNSを分析することの意義
3 調査・分析の方法──ユーザーの「つぶやき」に対する質的分析
4 分析結果と考察
5 まとめ──アイデンティティ形成におけるアバターならではの問題
第4章 物語に登場するアバター──映画『AVATAR』と『竜とそばかすの姫』
1 『AVATAR』
2 『竜とそばかすの姫』
3 まとめ──人格モデルの移行について
第5章 アバターとは何か?
1 新たな自分の可能性を開くもの──行動パターンの増加と定着
2 自分についての葛藤をもたらすもの
3 心理臨床への示唆──物語ることでその都度生じる〝主体〟
註
あとがき
内容説明
もうひとりの自分に出逢う。オンラインゲームやメタバースなどのネット空間に溢れるアバターの姿は、いまやたんなるキャラではなく、われわれの「化身」である―。仮想空間を生きるわれわれの実存を鮮やかに描き出す、新しい「自分」の物語。
目次
第1章 アバターと分身―自ら生み出す分身としてのアバター(臨床心理学における「分身」研究―ドッペルゲンガーと多重人格;アバターと「分身」との比較―自己の一貫性・統合性の揺らぎ)
第2章 アバターによるコミュニケーションの変容(メディアとしてのアバター;CMC―属性に縛られないコミュニケーション;まとめ―サードプレイス・新たな自分の形成・二重構造による葛藤)
第3章 アバターのアイデンティティ―SNSデータの分析から(「アイデンティティ」と自己の多面性―「これが自分だ」という感覚;アバターのアイデンティティについての調査研究―SNSを分析することの意義;調査・分析の方法―ユーザーの「つぶやき」に対する質的分析;分析結果と考察;まとめ―アイデンティティ形成におけるアバターならではの問題)
第4章 物語に登場するアバター―映画『AVATAR』と『竜とそばかすの姫』(『AVATAR』;『竜とそばかすの姫』;まとめ―人格モデルの移行について)
第5章 アバターとは何か?(新たな自分の可能性を開くもの―行動パターンの増加と定着;自分についての葛藤をもたらすもの;心理臨床への示唆―物語ることでその都度生じる”主体”)
著者等紹介
時岡良太[トキオカリョウタ]
奈良女子大学研究院生活環境科学系臨床心理学領域専任講師。京都大学大学院教育学研究科臨床教育学専攻博士後期課程研究指導認定退学。その後、京都大学にて博士(教育学)を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



