ハウジング・バイ・ピープル―“居住の自律”を取り戻す

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ハウジング・バイ・ピープル―“居住の自律”を取り戻す

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766430417
  • NDC分類 365.3
  • Cコード C3036

出版社内容情報

・スラムの関係的価値に住宅所有の創造的泉源を見る古典的名著、待望の邦訳。
・画一的な住宅政策に異を唱え、生存環境としての住まいを問い直す。
・空き家問題、災害住宅……居住の危機を乗り越える「セルフヘルプ」の提言。

途上国都市の「建てる自由」に〈居住の自律〉本来の姿を見出した建築家ジョン・F・C・ターナー。
急速な都市化が進む1970年代、住宅とは何かではなく、「住宅は何をもたらすか」を問い続け、独自の住宅哲学を深めた。
中央集権的な住宅政策の矛盾を鋭く見抜き、立ち退きに翻弄される人々の姿に住宅保持の切実さを訴えた古典的名著、2万字を超える訳者解題を付し待望の邦訳。


【目次】

序文(コリン・ウォード)

第1章 だれが決めるのか──中心的な課題
開発の蜃気楼/自律(オートノミー)と他律(ヘテロノミー)/ネットワーク構造と階層構造

第2章 資源の汚染──組織、資源の利用
予測と現実の不一致/地域や個人の声が届きにくい大規模組織/不経済と機能不全/オルタナティブの必要性

第3章 住宅の価値
住宅は何をするのか、住宅は何なのか/生活の支えとなる小屋/生活を圧迫する住宅/住宅の価値という課題/住宅問題を提起し直す/価値、価値を測ること、指標/真の問題/金銭的要素/金銭的でない要素

第4章 住宅経済──資源創発性か、生産性か
工場労働者/政府公務員/比較評価/住宅経済のための評価基準/生産性と資源創発性

第5章 住宅にかかる決定権限──個人の責任か、組織的コントロールか
ママ・エレーナの低所得共同体的世帯/占拠して自力建設した家の住人、賃貸共同住宅の住人、団地住戸を買った住人/有効需要、繰延需要、潜在需要/ニーズと優先順位/複雑さとコントロール

第6章 住宅の原則──課題(イシュー)を解明する
行動の四要素/住宅自治(セルフガバメント)の原則/住宅適正技術の原則/制約提示型住宅計画の原則/パッケージと部品/パッケージ住宅のコスト/行政的(エグゼキュティブ)計画か、立法的(レジスラティブ)計画か

第7章 人びとの手になる住宅の実践──問題(プロブレム)を解決する
効果的な戦略(ストラテジー)を計画すること〔方法〕/実践的な政策の道具(インストゥルメント)〔手段〕/現実的な政策目標(ゴール)の設定〔目的〕

第8章 〈住宅〉への参加──だれの決定にだれが参加するのか
〈住宅〉への参加は望ましいのか/参加のオルタナティブなかたち/参加とセルフヘルプ/スポンサーが決定し、ユーザーが提供する/ユーザーが決定し、ユーザーが提供する/ユーザーが決定し、スポンサーが提供する/中央による計画とローカルコントロール

第9章 行動プログラム
価値、経済、権限/実践のための三原則/四つの提案/四つの手法(メソッド)

訳者解題(岡部明子)

内容説明

住宅を人びとの手に。途上国都市の「建てる自由」に〈居住の自律〉本来の姿を見出した建築家ジョン・F・C・ターナー。「住宅は何をもたらすか」を問い、独自の住宅哲学を深めた。中央集権的な住宅政策の矛盾を鋭く見抜き、立ち退きに翻弄される人々の姿に住宅保持の切実さを訴えた古典的名著、待望の日本語版。

目次

第1章 だれが決めるのか―中心的な課題
第2章 資源の汚染―組織、資源の利用
第3章 住宅の価値
第4章 住宅経済―資源創発性か、生産性か
第5章 住宅にかかる決定権限―個人の責任か、組織的コントロールか
第6章 住宅の三原則―課題を解明する
第7章 人びとの手になる住宅の実践―問題を解決する
第8章 〈住宅〉への参加―だれの決定にだれが参加するのか
第9章 行動プログラム

著者等紹介

ターナー,ジョン・F.C.[ターナー,ジョンF.C.] [Turner,John Francis Charlewood]
1927年ロンドン生まれ。AAスクールで学んだ後、1957年よりペルーに滞在。不法占拠居住地が都市周縁部で急拡大する状況下、同地で8年にわたり住宅政策に携わる。1965年アメリカに移り、2年間ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)の共同都市研究センターで研究に従事。その後、1970~71年米国住宅都市開発省のプロジェクトで〈セルフヘルプ住宅〉の評価を実施。翌72年には、この成果をもとにFreedom to Build:Dweller Control of the Housing Processの開発計画ユニットおよびユニバーシティ・カレッジ・ロンドンで1983年まで教鞭をとった。1976年本書に示された提言が、同年の第1回国連人間居住計画会議で支持を集め、国連や世界銀行の途上国住宅政策に強い影響力をもった。2023年逝去

岡部明子[オカベアキコ]
東京大学大学院工学系研究科教授。1985年東京大学工学部建築学科卒業。磯崎新アトリエを経て、1989年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。博士(環境学)。千葉大学教授、東京大学大学院新領域創成科学研究科教授などを経て、2025年より現職。2009年より千葉県館山市で継続的に既存建物に介入する〈かやぶき民家ゴンジロウプロジェクト〉を行うほか、ジャカルタ(インドネシア)中心部のスラムをフィールドに、住民主体でセルフビルドによる環境改善を目指すプロジェクトを実施

両川厚輝[リョウカワアツキ]
1993年長野県生まれ。2023年東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程満期退学。在学中に南米エクアドルやコロンビアのインフォーマル地区において、被災地の生活再建や住民参加型の建築プロジェクトに携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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