出版社内容情報
「主権独裁」理論はどのように生まれたのか?
20世紀最大の論争的政治思想家カール・シュミットの民主主義論の形成過程を、1910年代から『憲法論』に至る期間を対象に、一次資料や最新研究から探る画期的研究。
シュミットの主権論、同質性、「人民の意志」概念などを分析し、現代の民主主義理解に与える示唆と限界を探る注目の書。
ルソー、ボダン、ホッブズ、シィエス、ドノソ・コルテス、ヴェーバーらとの思想的対話を通して、同一性・主権独裁・指導者への喝采などの核心概念がなぜ生まれたかを解き明かす。
【目次】
序 章 シュミット 〈民主主義〉論と独裁論の形成
第一章 国家・個人・法学方法論
――シュミット民主主義論の諸前提(一九一〇―一九一九年)
第二章 独裁と民主主義
――シュミット独裁研究とその前提条件(一九一五―一九二一年)
第三章 政治神学・人民主権・主権独裁
――シュミットの民主主義的正統性論(一九二二年)
第四章 主権独裁と民主主義
――民主主義論の展開(一九二三―一九二六年)
第五章 人民投票モデル・喝采・カリスマ概念の継承
――民主主義論の新たな展開(一九二七年)
第六章 『憲法論』における民主主義的同一性原理
――民主主義論の完成(一九二八年)
終 章 シュミット <民主主義>論の成立
内容説明
「主権独裁」理論はどのように生まれたのか。20世紀最大の論争的政治思想家カール・シュミットの民主主義論を精緻に検討する。彼の主権論、同質性、「人民の意志」概念などを分析し、現代の民主主義理解に与える示唆と限界を探る注目の書。
目次
序章 シュミット〈民主主義〉論と独裁論の形成
第一章 国家・個人・法学方法論―シュミット民主主義論の諸前提(一九一〇‐一九一九年)
第二章 独裁と民主主義―シュミット独裁研究とその前提条件(一九一五‐一九二一年)
第三章 政治神学・人民主権・主権独裁―シュミットの民主主義的正統性論(一九二二年)
第四章 主権独裁と民主主義―民主主義論の展開(一九二三‐一九二六年)
第五章 人民投票モデル・喝采・カリスマ概念の継承―民主主義論の新たな展開(一九二七年)
第六章 『憲法論』における民主主義的同一性原理―民主主義論の完成(一九二八年)
終章 シュミット〈民主主義〉論の成立
著者等紹介
松本彩花[マツモトアヤカ]
北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院講師。北海道大学法学部卒業、同大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学)。日本学術振興会特別研究員PD/CPDを経て現職。専門分野:政治学、西洋政治思想史、20世紀ドイツ語圏の民主主義論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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