出版社内容情報
プーチンはいかにして強大な権力を獲得したのか?
ウクライナ大規模侵略の決定など、国際政治に大きな影響を及ぼし続けるプーチン大統領。
その権力の背景にある巧みな人事や法制度設計から、ロシア国家の実態に迫る注目作。
内容説明
2022年のプーチン大統領によるウクライナへの大規模侵略の決定は世界を震撼させた。長期にわたり最高権力者の地位にあるプーチンは、どのように人事をあやつり、その権力を強化してきたのか。緻密な分析から読みとく注目作。
目次
序章 現代ロシアの統治機構
第1章 安全保障会議の制度設計―執行権力の優位性
第2章 エリツィンからプーチンへ―「垂直権力の構築」と安全保障会議
第3章 国家安全保障戦略の体系化―政策の総合調整メカニズムと2010年安保法の整備
第4章 ロシア大統領府と国家官僚機構―集権化と部門間対立
第5章 2020年憲法改革―「超大統領制」の制度化
第6章 ウクライナ戦争とロシア大統領権力の変容
終章 ロシア大統領の「強さ」と「弱さ」
著者等紹介
長谷川雄之[ハセガワタケユキ]
防衛省防衛研究所地域研究部主任研究官。1988年生まれ。上智大学外国語学部ロシア語学科卒業、東北大学大学院文学研究科歴史科学専攻博士後期課程修了。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員PD、広島市立大学広島平和研究所協力研究員などを経て、現職。専門:現代ロシア政治研究、ロシア地域研究。主要業績:「プーチン政権下の現代ロシアにおける政治改革と安全保障会議―規範的文書による実証分析」『ロシア・東欧研究』第43号、2014年(ロシア・東欧学会研究奨励賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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