- ホーム
- > 和書
- > 人文
- > 哲学・思想
- > 日本の哲学・思想(戦後思想)
出版社内容情報
――生誕100周年・没後40周年――
「突破」と「保守」の相克を超えて
三島・丸山・柳田の思想に惹かれつつその課題を乗り越えようとした戦後の思想家・橋川文三。
彼のアクチュアルな思想とその葛藤を、豊富な一次資料を用いながら論じた本格的論考。
内容説明
「突破」と「保守」の相克を超えて。三島・丸山・柳田の思想に惹かれつつその課題を乗り越えようとした戦後の思想家・橋川文三。彼のアクチュアルな思想とその葛藤を、豊富な一次資料を用いながら論じた本格的な論考。
目次
序章 橋川文三研究の歴史と現在(『日本浪曼派批判序説』の作者としての通説的評価;橋川文三プロス・アンド・コンス―丸山対三島;分析視角としての三島・丸山・柳田)
第1章 三島由紀夫との論争と共感と(三島の橋川評;共感―主として古典主義者三島に対しての;論争―「文化防衛論」批判;止揚―三島の自裁と橋川における突破の思想の克服)
第2章 丸山政治学との緊張的関係・批判的対決(丸山の橋川評;自己批判および丸山政治学への懐疑としての『日本浪曼派批判序説』;「昭和超国家主義の諸相」での明示的対決;丸山の「政治」と橋川の「政治」―近代的政治概念の再検討)
第3章 柳田民俗学へのまなざし―日本における保守主義の模索(柳田の伝記研究―若き柳田の文学的感性および詩人的資質への注目;柳田の地方改良運動批判をめぐって―日本近代批判の諸相;柳田の保守主義研究―日本における保守主義の模索)
終章 橋川文三の政治思想―中間者の眼、あるいは突破の思想と保守の思想の両義性(突破の思想から近代の思想、理性の思想へ―日本浪曼派の克服と丸山政治学への懐疑;近代の思想、理性の思想から保守の思想へ―丸山政治学の明示的批判と保守の受容;突破の思想への共感―両義的たらざるを得なかった孤立者;総括―突破の思想と保守の思想の両義性)
著者等紹介
須藤健一[ストウケンイチ]
京都大学法学部卒業。京都大学大学院公共政策教育部公共政策専攻専門職学位課程修了、公共政策修士(専門職)。京都大学大学院法学研究科法政理論専攻博士後期課程修了、京都大学博士(法学)。専門分野:日本政治思想史、公共政策(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- レディ、ご一緒にいかがでしょうか【タテ…