出版社内容情報
定点観測が示す新たな展開
適齢期に結婚し、専業主婦になるという昭和の画一的な女性の生き方は、平成のめまぐるしく移り変わる時代の中で多様化したといわれるが、何が変わり、何が変わらなかったのか。
女性にとっての結婚・出産・育児、キャリア形成、非正規雇用などの働き方、夫婦関係のバランス、家計行動などの諸相を、30年に及ぶパネル調査から多角的に読み解く興味深い内容を満載。
性別役割分業をベースとした考え方が根深く残る日本の実態を直視し、この問題からどう脱却すればよいのか、格好の材料を提供。
女性の働き方や生き方は、平成・令和期において、昭和の慣習からどれだけ変貌を遂げたのか? また、いまだに変わっていないのは、どんな事柄なのか? 長期追跡調査から、女性のライフコースの多様性を分析・解説する。
内容説明
適齢期に結婚し専業主婦になるという昭和の画一的な女性の生き方は、平成のめまぐるしく移り変わる時代の中で多様化したといわれるが、何が変わり、何が変わらなかったのか。女性にとっての結婚・出産・育児、キャリア形成、非正規雇用などの働き方、夫婦関係のバランス、家計行動など、30年に及ぶパネル調査から多角的に読み解く興味深い内容を満載。
目次
第1部 総論(日本女性のライフコースの何が変わり、何が変わっていないのか;日本女性にとって高学歴化の意味は変わったのか―世代間・学歴間のライフキャリア比較)
第2部 結婚・家族(親元同居で「豊かな生活」は可能だったのか―35歳時未婚者の生活の世代比較;未婚化・晩婚化で「夫婦関係」はどう変わったのか;結婚で生活は豊かになるのか―初婚・離婚・再婚による生活の変化)
第3部 家事・子育て(性別役割分業意識の強さと出生率―質と量のトレードオフは今も成立しているのか;育児休業制度の効果はどこにみえるのか―働き方、賃金と夫婦の家事・育児分担の変化;女性の家事・育児時間は短くなったのか―時系列の世代間比較)
第4部 家計(経済停滞による夫収入の低下と妻収入の家計への貢献;日本における女性の「家計内交渉力」の変遷;日本の家計は本当に貯蓄しなくなったのか)
著者等紹介
樋口美雄[ヒグチヨシオ]
1952年生まれ。慶應義塾大学商学部卒業、同大大学院博士課程修了(商学博士)。慶應義塾大学商学部教授、独立行政法人労働政策研究・研修機構理事長などを経て、同機構研究総監、慶應義塾大学名誉教授
田中慶子[タナカケイコ]
1974年生まれ。淑徳大学社会学部卒業、東京都立大学社会科学研究科博士課程満期単位取得退学。公益財団法人家計経済研究所研究員、慶應義塾大学経済学部特任准教授を経て、慶應義塾大学産業研究所共同研究員
中山真緒[ナカヤママオ]
1991年生まれ。大阪大学法学部卒業、同大大学院経済学研究科修了。博士(経済学)。慶應義塾大学経済学部特任助教などを経て、日本女子大学家政学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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