出版社内容情報
・アーサー王伝承の舞台裏に迫る!
・転機に関わった人々に着目し、いかにしてこの伝承が読み継がれてきたのかを読み解く。
はるか昔のイギリスを舞台としながらも、今なお新しい作品が登場し、人々を魅了し続けるアーサー王伝承の持つ魅力とはなにか。新たな書誌学的アプローチを通して、伝承の転機に関わった声なき人々の声を届ける。
目次
第1章 作者トマス・マロリーとは
第2章 『アーサー王の死』の誕生(写本から活版印刷へ;空白の18世紀―中世の復権とアーサー王の再臨 ほか)
第3章 『アーサー王の死』の出版競争第一幕―ウォルター・スコット対ロバート・サウジー(スコットの探索1807年から―キャクストン版を求めて;スコットによるベストセラー戦略―書物のサイズと体裁 ほか)
第4章 『アーサー王の死』の出版競争第二幕―ウィルクス版対ウォーカー版(1816年版の出版競争を読み解く―ウィルクス版の「読者案内」;書誌学的見地から1816年版を解体する ほか)
第5章 『アーサー王の死』の出版競争第三幕―ファーニヴァル対ストレイチー(マロリーのテクストの罠;グローブ版とは;「書き改めること」―改変の歴史 ほか)
著者等紹介
不破有理[フワユリ]
慶應義塾大学経済学部教授。神奈川県立光陵高校卒業後、横浜国立大学教育学部英語科入学。在籍中に文部省(現文部科学省)の留学制度によりケンブリッジ大学ホマトン・コレッジ留学、Elisabeth Brewer氏に師事、慶應義塾大学大学院文学研究科英米文学専攻修士課程入学、〓宮利行氏に師事、同博士課程満期単位取得退学。北ウェールズ(現バンゴール)大学「アーサー王伝説コース」でP.J.C.Field氏に師事、修士号取得。国際アーサー王学会日本支部副会長・会長歴任。専門はアーサー王伝承 (特にモードレッド像)、中世主義。近年はサー・トマス・マロリー『アーサー王の死」の19世紀英国出版史の研究を国内外で発表中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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志村真幸