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出版社内容情報
小説より面白い 名画・美術品の裁判!
「岩窟の聖母」の報酬裁判? メイプルソープの写真はわいせつ? ピカソ、レオナール・フジタの作品は掲載できない?
アートをめぐる取引、作家の権利はどう判断されているのか。
アートマーケットが盛況のいま、比例して美術品に関する裁判事件も増加している。アートと著作権、外国の美術館からの取り戻し、環境保全に関する事件など、特にアートとマーケットにかかわる数々の裁判事件を紹介する。
美術品にまつわる事件の「面白さ」に加え、アート法の世界を楽しむことのできる1冊。
[収録事件]
●ダ・ヴィンチ「岩窟の聖母」事件/ ●ダ・ヴィンチ「聖母子、聖アンナと羊」事件/ ●ダ・ヴィンチ「サルバトール・ムンディ」事件/ ●カラバッジョ「トランプ詐欺師」事件/ ●レオナール・フジタ作品事件/ ●ピカソ「曲芸師と幼いアルルカン」事件/ ●ジェフ・クーンズ「ストリング・オブ・パピーズ」、「ナイアガラ」事件/ ●リチャード・プリンス「カナルゾーン・シリーズ」事件/ ●ウォーホル「プリンス・シリーズ」事件/ ●アンリ・マティス「ダンス」、「音楽」事件/ ●マレーヴィチ「シュプレマティスム・コンポジション」事件/ ●グスタフ・クリムト「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」事件/ ●カミーユ・ピサロ「サントノーレ通り、午後、雨の影響」事件/ ●メイプルソープ写真作品事件/ ●「センセーション展」事件/ ●「表現の不自由展・その後」事件/ ●赤瀬川原平「模型千円札」事件/ ●クリスト/ジャンヌ・クロード「オーバー・ザ・リバー」事件/ ●ストーンヘンジ事件/ ●イサム・ノグチ「新萬来舎」事件
内容説明
アートをめぐる取引、作家の権利はどう判断されているのか。小説より面白い名画・美術品の裁判!
目次
1 アートの取引をめぐって(ダ・ヴィンチ「岩窟の聖母」制作の報酬;ダ・ヴィンチの素描画「聖母子、聖アンナと羊」の売却委託の手数料? ほか)
2 アートの著作権(レオナール・フジタ作品は書籍、展覧会図録に掲載できるのか?;ピカソ「曲芸師と幼いアルルカン」等は展覧会の宣伝に利用できるのか? ほか)
3 外国の美術館が収蔵する略奪品の取戻し(アンリ・マティス「ダンス」、「音楽」は取り戻せるか?;アメリカに貸し出されたマレーヴィチ「シュプレマティスム・コンポジション」の行方? ほか)
4 アートと表現の自由(メイプルソープの写真作品はわいせつか?;「センセーション展」は公共の施設で開催できないのか? ほか)
5 アート・文化財・環境の保全(クリストとジャンヌ・クロード「オーバー・ザ・リバー」は環境破壊なのか?;「ストーンヘンジと関連遺跡群」を横切る車道を地下トンネル化できるか? ほか)
著者等紹介
島田真琴[シマダマコト]
弁護士(一橋綜合法律事務所パートナー)。1979年慶應義塾大学法学部卒業。1981年弁護士登録。1986年ロンドン大学ユニバーシティカレッジ法学部大学院修士課程修了(Master of Law)。ノートンローズ法律事務所、長島大野法律事務所勤務、慶應義塾大学教授等を経て、2022年より現職。2005年から2007年まで新司法試験考査委員。2015年から2016年ロンドンシティ大学ロースクール客員研究員、2018年より同大学名誉客員教授。英国仲裁人協会上級仲裁人(FCIArb)。2022年よりアート仲裁裁判所(CAfA)登録仲裁人。専門:国際商取引一般、国際訴訟及び国際仲裁、アート法、イギリス法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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