中世の美学―トマス・アクィナスの美の思想

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中世の美学―トマス・アクィナスの美の思想

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  • サイズ 46判/ページ数 412p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766428469
  • NDC分類 701.1
  • Cコード C3010

出版社内容情報

▼エーコの原点、待望の翻訳。

▼「暗黒の中世」像を打ち崩す、「美」にあふれた世界――。



1956年当時、ベネデット・クローチェら美学の大家らによって「中世に美学はない、一貫した美への関心はない」と言われていた。

そんななかウンベルト・エーコは研究者としてとりわけ思い入れの深い中世の思想家トマス・アクィナスの著作に向き合い、トマスのみならず中世思想の根柢には、一貫した「美の思想」が流れていることを明らかにする。



これまでの中世観を変容させ、『薔薇の名前』につながるエーコの躍進の契機となった待望の名著。

内容説明

「暗黒の中世」を打ち崩す、美にあふれた世界―。「中世に美学はない」との定説を覆し、「美の思想」の鉱脈を切り拓いた、若きエーコの情熱あふれる名著。『薔薇の名前』へと花開く原点、待望の邦訳。

目次

第1章 中世文化における美学の問題
第2章 超越概念としての美
第3章 美的な「視覚」の機能と本性
第4章 美の形相的な基準
第5章 具体的な問題と原理の応用
第6章 芸術の理論
第7章 美的な「視覚」と判断
第8章 結論(一九七〇年)

著者等紹介

エーコ,ウンベルト[エーコ,ウンベルト] [Eco,Umberto]
1932年イタリア・アレッサンドリアに生れる。小説家・記号論者。トリノ大学で中世美学を専攻、1956年に本書の基となる『聖トマスにおける美学問題』を刊行。1962年に発表した前衛芸術論『開かれた作品』で一躍欧米の注目を集める。1980年、中世の修道院を舞台にした小説第一作『薔薇の名前』により世界的大ベストセラー作家となる。以降も多数の小説や評論を発表。2016年2月没

和田忠彦[ワダタダヒコ]
東京外国語大学名誉教授。専門はイタリア近現代文学、文化・芸術論

石田隆太[イシダリュウタ]
筑波大学にて博士(文学)を取得後、慶應義塾大学やフリブール大学(スイス)でのポスドクを経て、同志社大学文学部助教。専門は西洋中世哲学

石井沙和[イシイサワ]
東京外国語大学にて博士(学術)を取得後、主に大学で非常勤講師を務める。2016年にはNHK「旅するイタリア語」監修。専門はイタロ・ズヴェーヴォをはじめ、トリエステを中心としたイタリア近現代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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syaori

69
ロマン主義と観念論を経て美を個人の「叙情的直観に従属させ」る現代の美学に対し、中世では美を「神の顕現」として見ると作者は言う。それは世界を聖書として読む、神の普遍的秩序として見ることで、「形而上学や存在論による厳密な探究の対象」でもあったのだと。本書は中世スコラの大成者トマス・アクィナスによるその探求を辿ってゆきます。作者は結論で、その体系が「最高度に一貫」していたことから抱える矛盾を示すことで、高度な哲学の体系の「使命」とそれゆえの「詐欺」と意義を示していて、過去の哲学者を訪れる意味も再確認できました。2023/05/16

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