出版社内容情報
▼近代日本の衛生行政の基礎はいかに築かれたのか?
▼西洋の「衛生」の概念をモデルにした長与専斎の構想が、衛生行政に与えた影響を検証。
▼感染症に関する衛生行政に注目が集まる今、見直されるべき業績。
明治期日本の衛生行政黎明期における、初代内務省衛生局長・長与専斎の構想と行動を検証。
医学を法律・政策をもって政府が積極的に運用する「政務的運用」と、その効果を上げるための「官民協調」の二つの方針を第一次資料から明らかにする意欲作。
内容説明
西洋をモデルとして、日本の衛生行政の基礎を築いた長与専斎(一八三八‐一九〇二)。長与の衛生行政構想について、医学等学術の「政務的運用」と、「官」と「民」の協調の推進という二つの視点から接近し、その構想が内務省の衛生行政においていかに扱われたのかを解明する。
目次
第1部 医学等学術の「政務的運用」論の展開(長与専斎と衛生行政―医学等学術の「政務的運用」の視座;医学等学術の「政務的運用」論の具体化と内務省衛生行政の再編に向けた取り組み;医学等学術の「政務的運用」論の具体化と地方衛生行政の再編に向けた取り組み)
第2部 「官」と「民」の協調論の推進(「官」と「民」の協調論の提唱;「官」と「民」の協調論の具体化―「衛生工事」を事例として)
著者等紹介
小島和貴[コジマカズタカ]
桃山学院大学法学部教授。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(法学)(慶應義塾大学)。専門は日本行政史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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