自由なき世界〈上〉―フェイクデモクラシーと新たなファシズム

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自由なき世界〈上〉―フェイクデモクラシーと新たなファシズム

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  • サイズ 46判/ページ数 276p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766426656
  • NDC分類 312.38
  • Cコード C0031

出版社内容情報

▼ロシアはなぜクリミアに侵攻したのか
法の支配を無効化し、民主主義を混乱に陥れ、歴史を葬り去る「永遠の政治」。
プーチンによる「永遠」の体制は、純潔無垢なるロシアの復活を唱え、
EUの破壊を画策し、遂にはウクライナの混乱に乗じてクリミアを併合する。

ロシアはなぜクリミアに侵攻したのか――。

20世紀末、ソ連が崩壊し、冷戦が終結したのに伴い、
自由民主主義の勝利が確定したかに思われた。
一部の識者は、平穏でグローバライズされた未来を確信し、「歴史の終焉」を宣言した。
だが、そう信じたのは見当違いだった。
2000年にロシアの大統領となったプーチンは、
オリガルヒ(新興財閥)とファシズムを混交させた新たな権威主義体制を構築し、
ロシアに新たなファシズムが現れたのである。
法の支配を無効化し、民主主義を混乱に陥れ、
歴史を葬り去るプーチンの「永遠の政治」は、やがて、
純潔無垢なるロシアの復活を唱え、EUの破壊を画策し、
遂にはウクライナの混乱に乗じてクリミアを併合する。

プーチンの思想に鋭くメスを入れ、右傾化する世界の実態を捉える世界的な話題作。

内容説明

ロシアはなぜクリミアに侵攻したのか―。20世紀末、ソ連が崩壊し、冷戦が終結したのに伴い、自由民主主義の勝利が確定したかに思われた。一部の識者は、平穏でグローバライズされた未来を確信し、「歴史の終焉」を専言した。だが、そう信じたのは見当違いだった。2000年にロシアの大統領となったプーチンは、オリガルヒ(新興財閥)とファシズムを混交させた新たな権威主義体制を構築し、ロシアに新たなファシズムが現れたのである。法の支配を無効化し、民主主義を混乱に陥れ、歴史を葬り去るプーチンの「永遠の政治」は、やがて、純潔無垢なるロシアの復活を唱え、EUの破壊を画策し、遂にはウクライナの混乱に乗じてクリミアを併合する。プーチンの思想に鋭くメスを入れ、右傾化する世界の実態を捉える世界的な話題作。

目次

第1章 個人主義か全体主義か(二〇一一年)
第2章 継承か破綻か(二〇一二年)
第3章 統合か帝国か(二〇一三年)
第4章 新しさか永遠か(二〇一四年)

著者等紹介

スナイダー,ティモシー[スナイダー,ティモシー] [Snyder,Timothy]
1969年オハイオ州生まれ。イェール大学歴史学部教授。オクスフォード大学でPh.D.を取得。専攻は中東欧史、ホロコースト論、近代ナショナリズム研究。2017年1月に初来日し、慶應義塾大学、東京大学などで講演を行った。ブラウン大学を卒業しオクスフォード大学に転じた1991年にソ連崩壊を経験したため、英独仏語だけでなくスラブ諸語の一次史料をも自在に活用する学風は、ホロコースト論でも新境地を開いたと高く評価されている。ハンナ・アーレント賞をはじめ多彩な受賞歴を誇る。また、ウクライナ情勢の信頼できる解析者であるだけでなく、世界に蔓延するフェイクデモクラシーへの批判をさまざまなメディアを通じて発信しており、アメリカでもきわめて大きな影響力を持つオピニオンリーダーの一人と目されている

池田年穂[イケダトシホ]
1950年横浜市生まれ。慶應義塾大学名誉教授。ティモシー・スナイダーの日本における紹介者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaoru

75
イヴァン・イリイン(1863~1954)というファシスト的歴史家がプーチンにとっての権威だと言う。取り巻き達はロシアの無垢さが頽廃的な西側に汚されることを説いたイリインの思想を現代メディアの世界に適応させ、プーチンを権力の座に就け、彼はロシアをオリガルヒとしての自身のクランのための場とした。こうした経緯を読むと現在のロシアのウクライナを巡る動きが手に取るようにわかる。プーチンにとってウクライナは「ロシアという無垢な体の切り離せない一部」だという。本書の後半には2014年のマイダン革命の動乱が描かれるが→2022/03/18

syaori

70
政治には進歩と破滅の神話があると作者は言う。前者は人類は良い方向へ進み続けるというもの。それが挫折したときに始まるのが、敵を「でっちあげ」偉大な自国の危機と犠牲の物語を語る破滅の神話。本書は現在世界を覆うこれらの「神話をいくらかでも払拭」し世界をどう維持し改善するかを問い続けるために、11~16年の欧米の歴史を追ってゆきます。本巻では14年のクリミア併合までを辿りながら、「反ロシア」を「ファシスト」と呼ぶロシアの世界観の起源や、それに対するEUの、進歩の神話を信じるがゆえの脆弱性などが語られます。下巻へ。2023/03/24

天の川

58
抽象的な概念を理解できたか自信がない…。健全な国家のしくみである継承原理として民主主義があり、その継承原理がなかったソ連は存続できなかった。新たに誕生したロシアでプーチンが目指したのは「永遠の政治」。ロシアを汚れなきユーラシア帝国として復活させるため、アメリカやEUからの危機をでっちあげ、無垢なるロシアの優越性をセクシュアリティや文化の観点から定義した(のだと思う)。私的にはファシズムの権化のように見えるプーチンが「非ナチ化」をウクライナに求めるのが不思議だったが、⇒2022/03/31

風に吹かれて

22
大統領ヤヌコーヴィッチがEUとの連合協定に署名しなかったことに端を発してEU加入に期待していたウクライナの国民はデモを始めた。国内争乱に乗じてプーチンは所属を示すものを一切付けず国籍不明に見える軍隊を投入。ウクライナは内乱状態なのであり、軍隊は送っていないとロシアは宣伝し続けた。戦闘で死亡した家族を連れ帰りロシアで埋葬しようとするとロシアは軍を出していないのだからロシア兵は存在しない、ロシア兵というデマを言い続けるのであれば罰すると家族は脅された。事実は認めず作り話を流布するのがロシアの権力者だ。➡2021/04/05

ブラックジャケット

14
世の中の変化の潮流が激しすぎて、尻がもぞもぞと落ち着くことがない今日この頃。トランプに引っかき回された跡は痛々しい。その出現の立役者でもあるプーチンの考察は待ったなしの緊急性がある。ソ連崩壊、ロシアの復活からユーラシアの新たな覇権の主へ。ロシアの富は限られた富裕層のみに偏り、プーチンとともに寡頭政治でこの大国を牛耳る。ウクライナを飲み込んだ不気味な転身は、新しい時代のファシズムの到来を示した。マレーシアの旅客機まで被害を受けた戦争が、なし崩し的にロシア色に染められる不思議さ。EU・西側諸国の憂色は濃い。 2020/03/02

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