ドラッグの誕生―一九世紀フランスの“犯罪・狂気・病”

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ドラッグの誕生―一九世紀フランスの“犯罪・狂気・病”

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  • サイズ A5判/ページ数 246p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766426403
  • NDC分類 368.8
  • Cコード C3022

出版社内容情報

今なお闊歩する〈正常〉の亡霊



なぜ、それまで医薬品であった大麻・阿片・モルヒネは〈ドラッグ〉となったのか。

彼らに〈逸脱者〉の烙印を押したのは誰か。

一九世紀フランスの社会病理を読み解き、現在に至る〈排除〉の起源を探る。



一九二五年、ジュネーヴ条約によって「危険薬物」が定義・規制され、薬物使用者は犯罪者となった。

〈ドラッグの誕生〉である。



我々はここで問いを発しなければならない。

なぜ、逸脱化と排除は起こるのか。

その裏側に隠された〈正常〉とは何か――。



近代社会に導入された公衆衛生の概念と、

進歩史観に基づく国家計画の下、

薬物中毒者が社会的逸脱を経て犯罪者となっていく過程を鮮やかに描き出す。

内容説明

なぜ、それまで医薬品であった大麻・阿片・モルヒネは“ドラッグ”となったのか。彼らに“逸脱者”の烙印を押したのは誰か。一九世紀フランスの社会病理を読み解き、現在に至る“排除”の起源を探る。

目次

序章 薬物問題の三つの位相
第1章 阿片と公衆衛生(阿片―医薬品か毒物か;フランスにおける阿片規制と公衆衛生 ほか)
第2章 大麻と精神疾患(“ハシッシュ倶楽部”;『ハシッシュと精神疾患』 ほか)
第3章 モルヒネ中毒と法医学(モルヒネと医療;モルヒネ中毒と犯罪 ほか)
第4章 アルコール中毒と社会病理(新しい疫病;アルコール中毒の医療化 ほか)
第5章 ドラッグの誕生(国際阿片会議;「毒物嗜癖」とフランスにおける薬物規制 ほか)
終章 この不安の世紀に

著者等紹介

渡邊拓也[ワタナベタクヤ]
1974年生まれ。2012年、フランス国立社会科学高等研究院(EHESS‐Paris)修了。Ph.D.(歴史学)。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(文学)。現在、大谷大学社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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K.C.

2
タイトルと内容にギャップを感じたが、内容はためになる。ドラッグと一括りにすること、医療用発信のものと、そうでないもの、アルコール依存との異同など。日本における政策提言をした終章だけでも考えさせられる。暴排規制にもつながる。2021/05/04

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1
もともと医薬品だったものがドラッグとして排除されていく歴史を「健全な社会」を掲げてそれを守るためにイレギュラーなリスクを排除していく19世紀から20世紀の欧米における<犯罪・狂気・病>に対する言説からフーコー的なアプローチで記述し21世紀に蔓延する不安に対する不寛容さを炙り出す一撃。2020/04/05

河村祐介

0
国民国家の形成、または現代医学の発展のなかで、「公衆衛生」の概念の誕生や法治主義の発展とともに、ドラッグ使用や依存症が社会の構成員からの逸脱という、取り締まり対象として成立=「ドラッグ」が成立していく課程を描く。国民国家と第一次世界大戦へと向かう愛国主義的価値観の中で、統計学的な平均=標準とし、そこからの逸脱を排除という。2020/01/25

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