悲しい曲の何が悲しいのか―音楽美学と心の哲学

個数:
電子版価格
¥2,750
  • 電子版あり

悲しい曲の何が悲しいのか―音楽美学と心の哲学

  • ウェブストアに11冊在庫がございます。(2025年05月12日 23時55分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766426342
  • NDC分類 760.1
  • Cコード C3010

出版社内容情報

悲しい曲で人は悲しくはならない――

心の哲学を利用した美学の観点から、「音」とは何か、「聴取」とは何なのかを考察する。



 美しい音楽を聴いたとき人は感動を覚える。このような美的経験は日常にあふれているが、美しい/美しくないという判断にはどのような基準があるのだろうか。そしてどれほどの客観性があるのだろうか。

 

 本書では、美に関する経験や判断の問題を扱う美学に、心の哲学を利用してアプローチする。とりわけ「音楽聴取」に焦点をあわせ、美的判断の客観主義を擁護する立場をとりつつ、音とは何か、なぜ人は悲しい音楽を聴くのか、音楽と情動はどのように結びついているのか、などさまざまなトピックについて論じていく。

内容説明

美に関する経験や判断の問題を扱う美学に、心の哲学を利用してアプローチ。とりわけ「音楽聴取」に焦点をあわせ、美的判断の客観主義を擁護する立場をとりつつ、音とは何か、なぜ人は悲しい音楽を聴くのか、音楽と情動はどのように結びついているのか、などさまざまなトピックについて考察する。

目次

第1章 音楽美学と心の哲学
第2章 「美しい音楽」は人それぞれ?
第3章 「美しい音楽」の客観性
第4章 心が動く鑑賞
第5章 心が動けば聴こえが変わる
第6章 音を見る、音に触れる
第7章 環境音から音楽知覚へ
第8章 聴こえる情動、感じる情動
第9章 なぜ悲しい曲を聴くのか
第10章 悲しい曲の何が悲しいのか
結論 美学の自然化

著者等紹介

源河亨[ゲンカトオル]
2016年、慶應義塾大学大学院にて博士(哲学)を取得。現在は、慶應義塾大学文学部・日本大学芸術学部・立正大学文学部にて非常勤講師。専門は、心の哲学、美学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅん

14
非常に面白かったし、音楽における価値についてよくわからないと思っていたところが詳細に分析されていて勉強になった。経験主義的な論(たくさん鑑賞した人間が適切な解を出せる、といった)になってる点になんらかの引っ掛かりを感じるが。「悲しい」の分析で、そもそも音楽自体は悲しい気持ちにさせる要素を持たないのはその通りだと思う。マルチモーダルという言葉も色々使えそうだ。2020/07/15

kentaro mori

6
非常に面白かった。「悲しい」曲を聴いて、なぜ「悲しく」なるのか。その曲の「美」はどこにあるのか。心の哲学、認知科学などから展開。特に最後のペルソナ説についてはイデア論のようにみえたがどうなのか。音楽だけにとどまる話ではない⚫️ペルソナ説によると、悲しい音楽とは悲しみを抱いた架空の人物(ペルソナ)を想像させるものである。[・・・]悲しい音楽は誰かが抱いた悲しみを表したものだと主張するのである。とはいえ、当然ながら表出的性質の担い手である音楽は心をもたない。そのためペルソナ説は、想像されたペルソナを導入する。2019/10/27

たろーたん

5
この本の大きなテーマは二つある。①「なぜ悲しい音楽を聴くのか」。これを著者は悲しい音楽を聴いて込み上げてくる感情があるまでは正しいが、それが悲しい感情ではないと指摘している。つまり、聞き手が自分が悲しい状態にあると誤って信じているのだ。楽しい音楽と同様に悲しい音楽も人間にとってポジティブな情動を湧かせているのであるため、悲しい音楽でも何度も聞こうという訳になる。不審に思うかもしれないが、情動を表す語彙の問題もあるし、そもそも人間は結構自分の心的情動の観察を誤る。(続)2023/02/17

寺基千里

5
問いに対する結論は理解できたように思う。だが、それを自分の言葉で説明するとなると非常に難しい。一応、自分なりに読み進めた結論を書いておきたい。人は悲しい曲を聴いて悲しくなるのではなく、曲の中に悲しみを見出している、あるいは想像しているから悲しくなる。それは我々が蓄積してきた悲しさの経験が影響してその曲に悲しみを生じさせる類似説と悲しみを抱いている誰か=ペルソナを想像する事で悲しみを感じるペルソナ説によって説明される。2020/11/22

hakootoko

5
8、9、10、結。5、6、7。1、2、3、4。美的性質の客観主義。遠位説。 マルチモーダル知覚。類似説とペルソナ説。2020/01/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14507964
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品